WEBサイトに100%頼らない

カーナビ WEBサイト

カーナビを見ながらドライブをする今どき茶髪カップル。
なぜだかクルマで郊外ショッピングセンター(イオンみたいな所)に迷い込みます。

みんながショッピングしている通路を場違いにゆっくり走るクルマ・・・
男「お~い、これ道合ってんのかよぉ?」
女「え~だってカーナビはちゃんと合ってるしぃ?」

何のCMか忘れてしまいましたが、昔放送されていて思わず噴き出したのを覚えています。

恐らく昔は道だったのでしょう。
時は流れ、そこは更地になり大きなショッピングセンターが建てられたと思われます。
遠出したのはいいのですがカーナビが古いので昔あったはずの道を案内します。

(ここだけ井元の妄想)
今日のデートの為にギャル男が父親から車を借りてカーナビをオン。
しかしそこは子供が成長して家族旅行なんて行かなくなった今、カーナビは更新せず古いまんま。
そうとは知らないギャル男は「これ便利じゃね?」と彼女と仲良くドライブを楽しんでいるのが背景に浮かびます。

ショッピングセンターに迷い込んでどう見たってビジュアル的におかしいんですが「カーナビが優先!」みたいなふたりはおかしい事に気付きません。むしろマイペースなふたりが何だか微笑ましいやら笑えるやら。

うまいところを突いた面白いCMだなと感心したのを覚えています。
(Youtubeにあるかなぁと散々探してみましたが見付けられませんでした。みなさんにも見てもらいたかったのに残念!)

これを思い出して感じた事。
世の中Aという物を優先しすぎて本来の目的であるBが忘れられてしまってる、なんて事はよくあるのではないでしょうか。
今回はWEBサイトを優先し過ぎて本来の目的を見失い過剰に頼ってしまう!?お話です。

ネットだけでなくリアル

商品をサイトに掲載してもっと顧客や新規客に知ってほしいとサイトを立ち上げたとします。
お金をかけて作ったサイトからどれだけ商品への問い合わせメールが来るか・・・とても気になります。そしてメールフォームからの反応にひたすら期待します。

しかし、WEBサイトはあくまでツールのひとつ。万能ではなくこれだけあればOKなモノではありません。
持つ事により販売店が紹介しやすくなったり電話をかけてもらいやすくなったりと、その影響の多くは「ネット」でなく「リアル」なところに大きく出ます。

過去に勢い余って「ネットからの反応を増やす為に問い合わせ方法を従来の電話からメールのみにシフトすれば、さらに人件費が浮くじゃないか!」という社長がみえましたが、万が一つにも考えてはいけません。
それでは、WEBサイト(A)を優先しすぎて、商品をもっと知ってほしい(B)が忘れられてしまっています。

場合によっては電話した方が早いという購買意識の高いお客を拒否していますから。
しかも電話で直接話した方がその場で商品の良さを分かってもらえますしね!

WEBサイトを立ち上げる=お客が情報を得るチャンネルが増える

という事なのです。

これまでの対応で大丈夫か

という事はよりその対応力の方が重要になってきます。

これからは同じ電話でも「あのサイトに載っていた○○なんだけど」と事前に情報を仕入れた問い合わせも増えるでしょう。
電話を受けた人が言われてから慌てて自社サイトにアクセスして「どのページだったですかね(汗)」とやっているようではいけません。
さらに、3、4日も経って問い合わせメールに気付いた、なんて事でもいけません。(その時には既にあなたの商品に興味を失っているか他社製品を購入しているでしょう)

100%頼らない

つまり、立ち上げたWEBサイトに100%依存して成り立つ事はない、という事です。
また、何が何でもお問い合わせメールフォームから受けなければならない事はありません。
そして、立ち上げた分だけ増えた問い合わせのチャンネルにしっかりと対応していく体制も大事。

WEBサイトは顧客・新規客とのつながりをこれまで以上に増やす事が出来るツールのひとつ。
本来の目的を見失わず、その目的の為にどうWEBサイトを活用していくかを考えてみると良い結果につながるでしょう。

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