ウェブサイトを作る=世界を相手?
- ホームページを持つメリット
- 2011年2月18日
ある会社の広報担当の方から、Webサイト制作のお問合せをお電話で頂きました。
広報の方 「会社のホームページを検討しています。その前に弊社の社長にホームページの必要性を説明してもらえませんか?」
よくよくお聞きすると、社長がいまいちホームページの必要性を感じておられず、社員が勧めてもなかなか決済がおりないとの事。
そこで私が訪問をして社長と話す事になりました。
社長が懸念されている事とは
こちらの会社、「広報担当」と書いたので大手の会社と思われた人もいるかもしれませんが、従業員20〜30人の中小企業で、主に地元で商売をされている会社です。
電話を受けた後私が準備したのは「その会社がWebで出来る事」をまとめた資料。
社長が懸念されているのは「Webで何が出来、売上げにどう繋がるのかいまいち分からない」ところだと考えたからです。
しかし応接室にて驚きの発言
さて後日、社長、広報の方が迎えてくださり、応接室にてお話を致しました。
ひととおりの挨拶が済み、
「社長、御社ではWebサイトで何が出来るかという点を懸念されているのでは、と思い、本日は資料をお持ちしましたので。」
と切り出す私。
すると社長が、
「いやいやそういう事ではないんだよ。ホームページを開設すれば、売上げが上がるのは分かっているよ。」
とおっしゃいました。
続けて驚く発言を。
「だって、ホームページを作る=世界を相手にするわけだろう?公開しただけでばんばんアクセスがあってひっきりなしに注文が来るじゃないか。そんなに注文が来ても、君、うちの規模ではさばき切れないよ!だから、うちにはホームページは必要ないよ。」
それを聞いてポカンとする私とうつむく広報の方。
そして社長は続けます。
「ネットは世界とつながっているのだからな。」
笑うことなかれ、情報は正しく
みなさん、何がおかしいかお分かりになりましたか?
次の一文の”意味”を履き違えておられのですね。
「ホームページを作る=世界が相手」
確かにネットは世界とつながっています。これは間違いありません。
しかし「世界のどの国からでもあなたの会社のWebサイトを閲覧する事は可能」という意味であって「公開しただけで世界中の人がお客さんとなり注文してくる」という意味ではありません。
まず、日本語圏以外の国の人は読めませんね・・・。
(もちろん、複数言語対応で世界中がターゲットというサイトもありますし、例えば「中国の日本企業の日本人担当者」がターゲットというケースもあるでしょうが、今回はそれは対象外です。)
世界は極端過ぎたのですが日本全国としても同じです。公開しただけで楽してバンバン注文がくる!という考えは危険です。
情報不足からくる認識
社長はパソコンに疎くネットを利用しません。
よくよくお聞きすると「ホームページを持っている知り合いからそう聞いていた」事を丸呑みしていたのが、今回の社長の間違った認識の発端でした。
マスコミの影響でしょうか。インターネットを過大に考え、Webで公開しただけで売上げ倍増!と思っている経営者は少なくありません。
現在、Webサイトをお持ちで日々運営をされている社長やWeb担当者さんが聞くと「そんな甘いものじゃないよ」と苦笑されると思います。
今回の例は極端に偏った例ではありますが、Web経験のない会社は、間違った情報に基づいたまま認識されているのをよく見受けられるのも事実。
そして「知り合いが言っていたから」を鵜呑みにした中で、正確な情報を持った社長と出会った事がないのも事実です。
新商品や新サービスを開始する時には、市場調査やモニターを通じて「売れる」ための情報を集めますよね?
その点はWebも何ら同じなのです。
「楽して」ではなく、パソコンの先のお客様を見据え、着実なサイト運営で初めて効果を出す事が出来るでしょう。
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