うちはパソコン屋

先日、あるお客様のお店に伺った時の事。
たまたま、そのお店の協力会社さんが来ておられて、初対面でしたので挨拶を交わしました。

お客様が間に入って「こちら○○会社の△△さんです。」と紹介して貰い、それから私井元を紹介されました。

「こちら、パソコン屋さんの井元さんです。」

ん！？パソコン屋さん！？

お客様にとっては何でもひっくるめてパソコン屋

当方の事業はウェブサイト制作やサーバー管理がメインであって、パソコンは販売していないんですが、お客様にとっては、ひっくるめて”パソコン屋”だそうです（笑）

ここでいちいち「当方はウェブ事業であってパソコン販売はしておりませんで・・・」などと説明もしなかったのですが、名刺交換をした協力会社さんも、何の違和感もなく、
「パソコン屋さんですか。そういえば、うちも最近”光”を契約しましてね、やっぱり速くていいですね！」
という、端から見るとこっけいな会話が続いたものです。

でもこれはなかなか興味深い

今までも、寄ったついでに、調子の悪いパソコンを見て差し上げた事もあるので、「だからパソコン屋なのね、ははっ」と笑って流しそうな話ではあります。

でも実は、私にとってはなかなか興味深い出来事でした。

お客様にとっては、インターネットだとかウェブだとかの区切りは明確になく、”パソコンから行える事”がひとつのストーリーなのです。

ウェブサイトを持ちたい、レンタルサーバーを管理してほしいといったビジネス関係から、ブラウザが立ち上がらない、パソコンが重い、インターネットに繋がらないも、ひとくくり。WordやExcelの使い方までもいわゆる”パソコンから行える事”のひとつのストーリー。

私の性格上、頼られると何かしらやってあげてしまう節があるので、今までは気にも留めませんでしたが、思い返してみると、調子の悪いパソコンを見て差し上げたこともあるし、ネット環境を光に変更したいと相談を受けた事もある、Excelの関数を聞かれたこともあるし、外付けハードディスクを一緒に選んだ事も。

専門外な商売は、その都度、業者を紹介してあげたりしてきましたが、こういうやり取りがお客様との信頼のひとつなのではと思い始めたのは最近の事です。

過去の上司の言葉

ふと、サラリーマン時代の上司の言葉を思い出しました。

清掃機器のメーカー営業時代の事。
代理店営業をかけていた私を掴まえて、
「いいか井元、代理店売上を上げるコツを教えてやる。”清掃機器の話があったら、とりあえず井元さんに電話してみよう”と代理店の営業マンに思わせる事が大事だぞ。」
とアドバイスを受けました。

しかし、若かった私は、そのアドバイスの本質を理解せず、
（専門外の話がきた時はどっちみちうちでは取り扱えんし、その場合売上にもならんし、聞くだけ面倒なんですけど）
と心の中では思ったものです。

今の仕事に当てはめればこういう事ですね

「ネットやパソコンの事で何かあったらとりあえず井元さんに聞いてみよう」と思って頂く。
そのためには何をすればいいか、これからも日々考えながら仕事をしていきたいと思います！