私がほしかったのはそんな情報ではなかった。中国新聞やめました

中国新聞 経済・事業

昨年12月で、7年間ずっと読んでいた中国新聞朝刊の購読をやめました。

昨年頃から(ん?その情報は正しいか?)(それって書き手の個人的な感想じゃないの?)と不信感を抱く記事が目についてきた。

きっかけはコロナ報道

特にひどかったのは新型コロナウイルスに関する記事。とにかく知識が薄い。もちろん人類初のウイルスで不明点だらけだったから、初期のころはいろんな情報が飛び交っていた。それでも(それ何情報?WHOや厚労省の発表とは違うぞ)という裏付けのない内容を平気で掲載していたのには驚いた。ワイドショーか。

挙句の果てには、読者からLINEで集めた声を「県民の声」として、社会面にでかでかと掲載したり社説で取り上げ始めたのには、のけぞった!

新聞に求めるもの

私が新聞に求めるものは我々の代わりに「取材」してくれるから。行かないと知りえない現場の声が読める。これです。ネットで収集した情報をなぞったり、LINEで集めた声をそのまま掲載なんていらない。新聞社が取材もせずにLINEで記事構成し始めたら終わりだ。これだけ情報社会の今、よりそこを求められると思うし、ひと昔前に比べてより取材力が左右されると思う。

経済記事はよかった

中国新聞中国経済

私が中国新聞を購読していた最大の理由は地域経済情報がほしかったから。ここ担当の記者さんはすごいよかった。文面からも地元に精通しているのがわかったし、細かい取材で(へぇ~、この企業はそんなサービスを始めたのか)と収集できたし、企業の業績や売上など数字を基にしっかり書いてあった。特にコロナ禍においては企業からの視点でもって下がっていく広島経済をしっかりと伝えていた。

ところが!2面や政治面、社会面がひどい。おそらく担当記者が違うのだろう、あまりに経済に疎すぎる内容が多かった。コロナ対策にしても、なぜ政府がそれを決定したのか経済の知識がないからか深読みできておらず、とにかく反対。中国新聞ってアンチ自民党なのか?

そういうことでだんだん読むページがなくなっていき、しまいには地域経済とカープ情報だけになってしまった・・・。そして毎月3,000円の購読料がバカらしくなってきてやめました。

こうしたらよし。提案するよ

ディスってばかりではさすがに申し訳ないので、私、打開案を出してみたいと思います。こうすればもっとよくなるよ、という利用者からの(もう解約しちゃったけど・・・)意見です。

まずは中国新聞の発行部数の推移を調べてみました。

中国新聞の発行部数
2017年61万2272部、2019年58万3208部 Wikipediaより
中国新聞の発行部数
2020年10月15日現在55万4596部 中国新聞WEBサイトよりお借りしました。

表にまとめると、

2017年61万2272部
2019年58万3208部
2020年55万4596部
中国新聞発行部数

2017年から2年で約3万部、2019年からはたった1年で約3万部減っています。このままのペースでいくと2022年には50万部を切ります。

1年で3万部減っているということは3万世帯が解約していると仮定して、そこから購読料を計算すると。

【1世帯】3,000円/月×12ヶ月=36,000円

36,000円×3万世帯=1080,000,000円

10億8千万円!!!

1年ごとに10億円以上の減収。噂には聞いていたが、新聞離れ、数字にするとえらいことだ・・・。実際にはここから新聞販売店の取り分などあるだろうけど、そりゃCUEもフェニックスも維持できんわ。

読者の多様性に合わせよ

現代社会。「多様性」が大きく変わりました。

たとえば結婚式。「親戚一同、勤務先全員招待して挙式・披露宴」があたり前だったのが今や、家族婚や少人数婚、そして「しない」という選択。

たとえば趣味。ネットの普及もありひと昔前なら陽の目を見なかったオタク文化は今や日本を代表するカルチャーに。

そして毎日の情報収集では、みながみな同じ情報に触れて同じニュースを目にすることはなくなりました。ある人は朝の情報番組、ある人は新聞、ある人はネットニュース、またある人はSNS。さらにネットの場合は媒体でジャンルをカスタマイズさえできます。自分の生活スタイル趣味スタイルに合った手段が増え、父親が家族に新聞を読み聞かせ、なんて時代はとうの昔に終わりました。

でも、新聞の情報構成はずっと変わっていない。現代の私たち個人個人に合っていないのです。

私井元なら主に地域経済と社会。くらしや健康、地域ニュースなどはさほど要らない。
逆に高齢者は必要でしょう。健康、介護、地域行事は欠かせないソースです。
カープファンならスポーツ欄は絶対だし、子育て世帯なら子どもの食育や育児情報はマスト。

つまり、世代毎、ライフスタイルに合った新聞を作るべき、と思います。

コンテンツを深掘りせよ

記者が日々取材した、地域経済やスポーツ、くらし、などの情報。紙面は限られているからボツになったりお蔵入りした記事もたくさんあるはず。

特定のコンテンツを欲している読者はですね、その「お蔵入りした情報」が読みたいんです!紙面の関係で漏れただけで、その記事自体にはめちゃくちゃ価値がある。

ということでこんなのどうでしょう。

ジャンルを分ける

  1. 地域経済
  2. くらし
  3. 健康・介護
  4. 地域ニュース
  5. スポーツ
  6. 食育・育児

各ジャンルのページ数が少なくていいです。8ページくらいで1,000円/月とか。読者は好きなジャンルを選択して購読します。ちなみに私なら地域経済とサンフレッチェとカープ情報がほしいから1と5かな。

顧客社長にも賛同されました

解約した話を顧客の社長に話たら「わかる」と全面賛同。読まないページ多いよね、と。

私の打開策も披露してみました。「多様性に合わせた新聞、いい案だね!」とこちらも大賛同。しかしそのあと「でもなぁ・・・あそこは組織が大きすぎるよ、そんな新聞を作るのは到底ムリだろうなぁ(苦笑)」

購読数が右肩下がりだから最近は物販にまで手を出しはじめた中国新聞。ノウハウもないのに自社でやろうとするからいろいろ的外れ。顧客社長も「あれじゃあ売れん・・・」私もちょっと関わったのですが、うん、売れんわ。

新聞で勝負したほうがいいと思うけどなぁ。もし地域経済に特化した新聞が発刊されたら、あたしゃすぐ戻りますよ。それまでは日経です。

おまけ

毎日のようにコロナの感染者累計をでかでかと掲載していた中国新聞。裏では続々と退院しているのに累計に何の意味があるんだ、県民の不安をあおるだけじゃないか、と毎朝ストレスがすごかった。ほんと日経に変えてよかった。ストレスがなくなって私の健康状態はよくなり毎朝快適ですw

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