「おい、小池!」と呼び止める捜査員

「おい、小池!」に見るキャッチコピーのお勉強

職業柄、商品やブランドにつけられたコピーをよく考案します。

「やめられない、とまらない」
「カラダにピース。」
「ファイト一発!」

「愛は食卓にある。」
「Be a Driver.」
「あなたとコンビに」

フレーズを口にするとそのあと商品名や企業名が自然と口につく。どれもいいコピーだな、と思います。

指名手配ポスターにも

過去には指名手配ポスターにもコピーが使われました。その中でも私が気になってしかたなかったのは徳島父子殺害事件の手配ポスター、そう「おい、小池!」で有名なあのコピーです。

おい、小池!
当時、相当話題になりました

今回は、手配ポスターから見るキャッチコピーのお勉強です。

手配ポスターの目的

手配ポスターの目的は全国に顔や特徴を広く公表して一般の人たちの記憶に残してもらい、いざ見かけたときなどに情報提供を呼び掛けるためですね。だから、ふつう手配書には身体的特徴やクセなどをコピーするのが常とう手段かと思うんです。「前歯が4本ない小池」とか「〇〇が口癖の小池」とかね。それなのに

「おい、小池!」

・・・これってどんなシチュエーションのとき言うフレーズなんだ?

たとえば、こんな感じ?

似た男がいる、との情報提供あり!

捜査員が小池を発見、尾行・・・

本部から指示「確保だ!」

うしろから肩に手をかけて振り向いた小池に捜査員がひとこと「おい、小池!」

「おい、小池!」と呼び止める捜査員

捜査員が呼び止めるときのフレーズじゃん!

一般人視点じゃなかった・・・。そもそも一般人が見つけた場合、怖いから本人には直接声を掛けないでしょ。

こんな手配書ははたして有効なのか

この「おい、小池」。手配書としてはたして有効なのか!?と考えているうちに、(は!すでに顔と名前を覚えてしまっている!)自分に気づきました!

おそるべし「おい、小池!」コピー。

知らない間に、記憶に残してもらう、という目的は達成していることになっている!

商品やサービスのコピーにどうですか?

「おい、小池!」のような一見的外れなようでいて実は目的をしっかりと達成するコピー。みなさんも商品やサービスの宣伝をするとき、こんなコピーをつけると売れるかもしれませんよ?

今思いついた!たとえばこんな例、お米の新ブランドに、

「さあ、稲刈りだ!」

農家の人が言うフレーズなんだけど、いつのまにか消費者が覚えてしまっている、新米ブランドのコピー。これどうですかね!?

うん、売れんな(笑)

みなさんもこんなふうにいろいろ考えてみると、また違った視点でおもしろいですよ。ぜひやってみてください。

以上、手配ポスターから見るキャッチコピーのお勉強でした!

おまけ

類似案件に「平田、意外とでかい。」があります。

平田、意外とでかい。
掲示されているこのポスターを初めて見たとき、友だちと思わず大笑いしたのを思い出したw

ん?あれ?そういえば小池と平田、それぞれ病死と自首だったような・・・。

覚えてもらう、という目的は達成できたけど、もうひとつの大きな目的「情報提供による逮捕」は達成できなかったようです。コピーってむずかしい!