最近、わが家のリフォームをした。営業マンをはじめたくさんの職人さんが携わってくれた。みなさんのそのすばらしい仕事ぶりに、ものすごく感動したのだ。完成後の私たち家族の満足度は120%。今日はそんな話を書いてみようと思う。
そうだ!バルコニーと室内をぶちぬいて部屋にしよう
わが家はなぜか南と北向きに2つバルコニーがあって、北向きは日が当たらないから洗濯物を干すでもなく、ましてや眺めがいいわけでもなく、まったく使い道がなかった。(う~ん、この空間はもったいないな)と常々思っていて(そうだ!室内とつなげたら広くなるじゃん)と思い切って部屋にしてみることにした。
2階のバルコニーと室内をぶちぬいて、外壁と屋根をあらたに作ってひとつの部屋にする、というなかなか稀な計画だ。
現地調査にきてもらう
前からよく知っていたT社に電話してみたら、現地調査に来てくれて「耐震は大丈夫」とお墨付きをもらった。
工事のながれはこんな感じ。
外に足場を組む
↓
室内とバルコニーの境の掃き出し窓をはずして壁を解体する
↓
バルコニーの床をはいで解体する
↓
屋根をつける
↓
外壁をつける
↓
窓をつける
↓
電気を配線する
↓
内装の天井・床・壁を仕上げる
なかなかの工程。見積りをしてもらう。うん、けっこう高い。
営業のTさん、隠し玉を出す
いくらくらいかかるのかな~、くらいなライトな感じで見積りをしてもらったので、もちろん手元にお金はないキリッ!T社にも、やるならローンかな、と伝えていた。月々ローンもまあまあかかるし(う~んどうしようかな~)と悩んでは相談をして、営業マンのTさんも一生懸命電卓をはじいて材料費などを調整してくれた。わが家の予算に、もう一声!、というところまできたとき、絶妙のタイミングで私の耳元でTさんがささやいた。
「グッドニュースです。今月、当社で無金利ローンキャンペーンをやります」
金利ゼロってこと?マジすか。親ローンじゃないですか。ただの60回分割払いじゃないですか。あなた、隠し玉を出すそのときを待っていましたね。
井元「契約します( ー`дー´)キリッ」
一人ひとりのいい仕事ぶり
リフォームを依頼したのはT社だが、工事工程を見たらおわかりのように、いろんな人が関わってくる。
まず、下請けの工務店の社長。そして実際に工事をしてくれる大工の親方(息子も大工で親子できてくれた)。そして足場屋。元気のいい若い屋根屋。破れた壁紙まで直してくれた親切な内装屋。そのほかにも材料メーカーさんなど次々と日替わりでやってくる。
これだけの人数が関わるから、なにかしら小さいトラブルとかあるかもな、と勝手に思っていたが、ところがどっこい、一人ひとりのいい仕事ぶり、そして親切対応に大満足してしまった。
Tさんなどは「すごく腕のいい大工がいるんですよ。人気でひっぱりだこの親方だから、今調整をつけてもらっていますので!井元さんのお宅はぜひこの大工にしてもらいたいと思います」とめちゃくちゃ親切。そして、実際にすごく腕のいい大工親子を連れてきてくれた。(井元の祖父は実は昔大工。だから井元も仕事の良し悪しは多少はわかるの)
足場屋さんも「音がちょっと大きいですけど、さーせん!」と気を遣ってくれたり、屋根屋さんはなぜかいつもテンションマックスで元気がいい。
内装屋さんは反対に寡黙な人だったけど、本来の工事とは関係のない部屋の破れた壁紙の相談をしたら「なるほどこれですか……」とボソッとつぶやくや否や、軽トラからゴソゴソと似た壁紙をひっぱりだしてきて、ささっと魔法の技術で直してくれた。
みなさん、いい仕事なうえにここまで親切対応とわ!
建築ってチームプレイだわ!
もしひとつの工程で不満が出たら、おそらく工事全体にイヤな思い出が残るだろう。できあがった部屋を見てニヤニヤしたいのに、見るたびにイヤな思い出がよみがえるようでは困るよね。
なぜこんなに気持ちがいいのだろうか。私が思うに、元請けであるT社とそれぞれの工務店や業者さんの関係性がいいのだ。だから、こんなすばらしいチームプレイが成り立っているのだ。これは一朝一夕でできるものではない。平時からそのいい関係性を築いていると容易に推測できる。そう思うと感動してしまった。
他業種から学んだ
私たちデザイン業界とはまったく違う他業種の仕事ぶりを見て、大きな刺激をもらった。
これは、デザインやWEBサイトの制作においても、同じことがいえるのではないだろうか。営業マン、ディレクションをする人、デザイナー、代理店の営業さん。建築業界ほどの大人数まではいかずとも、デザイン業界でもひとつの案件にいろんな人が携わる。
すばらしい仕事ぶり、というのは小さな親切からはじまり顧客の目線をつねに意識する。その先にあるものなのだ。あらためて学ばせてもらった。
最後に。わが家のリフォームに携わってくださったみなさん、ありがとうございました!部屋はとっても快適です。この場を借りてお礼の気持ちをお伝えしますm(__)m