これはひどい・・・飲食店が時短&休業したら感染者が減る、なわけはない

広島県の記者会見動画 経済・事業

酒の提供「時短」要請へ 広島市内の飲食店対象、来週にも県 対策取れぬ店には「休業」【動画】(中国新聞デジタル)

このニュースが流れてきて、率直に思ったこと。

広島市の感染者数増加は酒類提供をしている飲食店が原因、ってほんとにそう?
ほとんどの飲食店はこれでもかと感染対策しているのに?

他県で見てみた

他県を見ると時短&休業要請しても全然減ってないのよ、ほんとに効果ある?

たとえば北海道。特に札幌市が増加して、すすきの地区を中心に11月7日~27日までの3週間、営業時間短縮要請がなされました。その後感染者は減ったのでしょうか。

北海道の検査陽性者数(2020年12月11日)

減って・・・ないよね。それどころかむしろ若干増えとる。

エビデンスがない

この数値からももわかるように、飲食店への時短&休業要請で感染を抑え込めるとは到底思えない。
北海道は3週間の営業時間短縮後、どれだけ感染者数が減ったか集計しているのだろうか。昨日発表があって、感染が止まらないからまた延長するそうです。

広島市の場合も、ほとんどが無症状か軽症のコロナのために、この時短・休業要請で閉店・倒産の失業者数と割に合うとは思えない。

冬だからでは?

じゃあなんで増えているのか。

冬に入って単純に寒くなってきたから、では?

季節の変わり目は寒暖の差で体調を崩しやすくなるし風邪をひきやすくなる。体力が落ちたところへコロナに感染、おそらくそうでしょう。

それでもこれだけは言えます。

けっして飲食店のせいではない。

飲食店、バタバタつぶれるよ

飲食業界には稼ぎ時というのがあります。歓送迎会、花見、GW、夏休み、お盆、紅葉など行楽シーズン、年末年始。今年は全部ダメ。忘年会も含め年末商戦はおそらく動かない。つまり1年とおして売上ダウン。小規模零細ならこれでもつわけがない。そこへエビデンスのない時短&休業要請は息の根を止めるようなもの。つぶしにかかっている、のかと。

冬に流行る風邪やインフルエンザで考えるとわかると思うけど、これだけ感染力が高いコロナウイルスの抑え込みを飲食店を規制して押しつけるのは違うと思います。

消費マインドの低下

今倒産・閉店してしまう、という危機もあるけど、この対策により市民のみなさんが「家にこもっておこう」「外食はやめよう」という消費者マインドになっていくことが一番こわい。経済や消費はマインドだから、いったんそういう生活様式になると、たとえ感染が縮小したとしても簡単には戻らない。

私ずっと書いていますけど、これからは、私たち自身が感染しないように気をつけて”コロナと付き合いながら社会活動をしていく”時代になります。感染対策を飲食店にまかす、のは違います。

感染して重症化するのは高齢で基礎疾患の人たち、というのはわかってきています。そこへの対策をすればいいところを、飲食店への過度の規制はひどすぎる。

もうこのあたりで特定の業種のせいにするのはやめませんか?

感染対策と経済は両輪で回す

感染者のほとんどが無症状のコロナの場合、感染者数ではなく、死者数で見たほうがいい。「失業者数や自殺者数」と「コロナ死者数」を比較すれば感染防止だけに全振りすることはできません。日本では失業者が160人増えると現役の自殺が1人増えるという過去30年の統計データがあります。たから経済と両輪で回さないといけない。

医療のひっ迫

でも感染者が増えると医療がひっ迫するかも・・・、と心配する人もみえると思います。病院がひっ迫しているニュースも見ますが、それは感染症指定医療機関の病院の話。それ以外の病院は通常営業です。感染症指定医療機関はおそらく補助金が出ていますよね(多分)?指定機関ではない病院はベッドを空けておくことは経営上できないでしょう。

だから、県や市が感染症指定医療機関の病院を増やすなり広島市近郊の他市に協力を要請するなりの対応をすればいいだけ、ではないでしょうか。
(↑私このあたりは詳しくないので誰か教えてください)

ゆえに私たちが経済を縮小する必要はありません。つまり、

病院がひっ迫 → 飲食店時短&休業要請

というながれにはならない。別の話です。

わたしのできること

広島県はおそらく政府が決めた指針で動いていると思います。

だけど、飲食店のオーナーや店長、従業員のことを考えない、あまりにもエビデンスのない対策に思わず筆をとりました。

このなかでわたしのできること。営業時間内に食事に行ったりテイクアウトをしたり。今できることをやりたいと思っています。

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