コロナショック。大企業だけでなく中小零細、はたまた私たちのような個人事業レベルまで、ものすごい経済の影響がありました。これがまだまだ続きます。
通常の不況の場合、じわじわと業績が下がっていきますけども、コロナは違いました。もうジェットコースター。一気にドーン!と下まで落ちました。だから、財務基盤の弱い個人事業の人たちへの影響はかなり深刻です。
当面必要なのはやはり資金。個人事業の場合はそのままそれが生活費に直結するから、さらに深刻。
あわてて借入をしようとする人が多かったようです。
でもね、金融機関のことをみんなわかってなさすぎ・・・。業績悪くなったところへ融資なんてどこもしてくれません。当たり前です、金融機関はボランティアじゃないんだから。
特に銀行は営利企業です。世の中の情勢や銀行自体の景況によってころころ変わります。
銀行の担当者さんと話をしたら、4年前には、借りてくれ借りてくれ、だったのに、今年は審査を本社が厳しくやって融資先をかなり絞ります、と言ってみえました。
実質借りられない
結論から言うと融資実績のない個人事業主がコロナで業績悪化したからといって、銀行は貸してくれません。「無利子」と謳っている政府系金融機関も実は同じです。中の人に話を聞く機会がありましたが、無利子=誰でも、というわけではないし、ましてやコロナだからって審査が甘いわけではない、と言っていました。
そう、コロナで業績悪化の個人事業主は実質借りられない、んですよ。
そこで商工会の出番だ!
ここからようやく本題。みなさん商工会を知っていますか?全国各地にあって、会員事業者の経営・金融・税務などの相談にのってくれる団体です。もちろん融資などの相談もものすごく親身になってやってくれます。
事業者が資金難、という話を聞くたびに(商工会に入っていたらよかったのに・・・)と思うことがしばしばでした。
もし商工会会員なら借りられるか
商工会ではマル経融資など、資金の相談ができます。実際に融資するのは日本政策金融公庫なんですけど、その前に商工会の審査会があります。ここを通ればだいたいまんま融資実行までいけます。
もちろん、審査が甘いわけではない。メリットはそこじゃなくて、これです↓
普段から確定申告や決算書を見てもらっているからよく知ってもらえている
会員になると確定申告の時期には毎年決算書を見てもらうから、売上の推移なんかも把握してもらっています。だから、経営指導員さんに相談すれば自社に合った補助金だったり融資だったりを提案してくれるわけ。財務状況を見て、だいたいいくらくらい借りられる、など情報も共有してくれます。
銀行だとこうはいかない
さっきも書いたけど銀行は営利企業です。これまで融資実績もない事業者に、はいはい、と簡単には貸してくれません。残念ながら融資ってこういうものです。財務関係の書類をめちゃくちゃ用意して審査された挙句、融資できない、なんてざらです。
ちなみに私節税になりました
私の所属している商工会は、中の人がものすごくよくしてくれて税務の相談などとても親身にやってくださって助かっています。これだけやってくれたら年会費なんてすぐペイだわ。
そして、先日お会いしたH経営指導員は超優秀なかたでした。確定申告書見ただけで「井元さん、ココ、このように仕訳したらいいですよ」と教えてくれました。結果、なんと年間十数万円の節税!おぉありがたや。税の仕組みってそうなっとんのか!またひとつレベルアップした。
まとめ
商工会は、純粋に地域企業支援をする団体です。だから民間機関のように損得はありません。
今回コロナで大変な苦労をした事業者さん。すぐにでも入会することをおすすめしますよ。