一人働き方改革

時計 仕事の話

紙面やニュースでよく見かける「働き方改革」。細かく言うといろんな問題があるんだろうけど、個人的にすぐ頭に浮かぶのは長時間労働かなぁ、残業代つかないやつね。自分のリーマン時代を振り返ってみると慢性化していた。

リーマン時代

新卒で入社したH家具店。上司が帰らないとみんなタイムカード押せない雰囲気でした。

「それはおかしい」と思い「6ピタ運動」と勝手に銘打って午後6時きっかりにタイムカードを押して帰り始めたら数日後「新入社員のくせにオマエなめてんのか」と上司に売場の隅っこに連れていかれてこっぴどく怒られました(笑)私に便乗して若手社員みんな6時に帰っていたのに見て見ぬふり(笑)

数年後、婚礼外商担当になって夜の訪問営業が中心になり帰社は夜9時くらいになりました。それが毎日なのに残業代は特につかなかったし、そんなもんだと思っていました。「フロア担当に比べて損だなぁ」くらい。

その後転職したZ清掃機器商社でもそう。こっちはもっと遅くて深夜0時をまわることも。

それでも残業代はなかったし、そもそもタイムカードあったっけか?って感じでした。
毎晩夕ご飯が夜11時とかなので不規則。そのうち体重は変わらないのに体型が変わり(ベルトがとまらなくなる(*´Д`))「このままここで働き続けると身体こわすかも」と思って辞めました。(理由はそれだけじゃないんだけど健康への不安は理由のひとつでした)

今思い返すとあれは長時間労働だったのか・・・。でも当時はどこの会社も中小企業はそんなもんだと思っていましたので「働き方改革」という言葉が出てきたとき「あぁそうか、働き過ぎだったのか」と。疑問に思ったのは新入社員のはじめだけである意味洗脳されてたな。

今もある、長時間労働とか給料格差

先日顧客の事務所の隅のソファで社長を待っていたら、営業さんと事務の人の話し声が耳に入った。

営業さん「僕だけ毎日山口まで行くから帰社が遅いわけですよ」(恐らく山口県担当なのかな?)「その分他の人と比べて損しているから手当か残業代つけてもらえるよう社長に言ったんだけど・・・」
事務の人「私なんか正社員じゃないから他の支社の事務員と給料差があるのよ。仕事内容変わらないのによ」

個人事業主になって12年、こういう感じ忘れていたな・・・。中小企業は今も長時間労働とか給料格差って現実にあるんです。

そうだよ、やっぱり働いた分だけ不公平なくきっちりもらいたいよね。ましてや身体ボロボロになるような長時間労働はどう考えたってNGだ。

一人働き方改革

僕は個人事業なんだけど、これを機に働き方について考えてみました。でも一人だから名付けて「一人働き方改革」(笑)

短納期は受けない

「急いで○月までにやって!」っていう依頼者の指定スケジュールで依頼してくる短納期のお仕事は、よっぽどのことがない限り丁重にお断りすることにしました。

実際、すでに他のお客さんのスケジュール予約があるから、短納期案件を受けると必然的に通常の制作時間が増えて早朝作業や深夜作業になります。それによって予約してもらっているお客さんの納期が遅れるなんてことになったらとても失礼な話です。さらに一緒にやっているデザイナーさんたちにも無理を言わないといけないしね。

だから短納期は受けません。もし通常納期でいいならそうお願いするようにしました。「仕事量減るかな・・・」とちょっと不安でしたが、いざやってみたら、理解してくれるお客さん、代理店さんが多くて、売上も減ることなくむしろ安定して回るようになりました。そして短納期ばっかりゆってたお客も考えてくれるようになりました。よかった。

その代わりといっちゃあ何ですが、スケジュールの組み方をしっかりやるようにしました。これまでなら「だいたい○月中旬」とかでやっていたのを「○月○日」と各区切りを日にちレベルで明確にしました。これは結構効果あって、私はもちろんお客さんも意識付けが変わりました。

でもこれなら考える。

「料金倍出して前払いするからやってくれ!」

結局ゼニカネか(笑)

終わり時間を決める

個人事業主だから終業時間を決めてなくて「キリがいいところ」でいつも終わっていました。日によっては夕方5時だったりはたまた夜9時だったり。

これを改めました。終わり時間を早くして夕方4時にしました!早いでしょ(笑)

実は今1歳の娘を子育て中で、寝かしつける夜9時から逆算すると夕方5時頃には風呂に入れておきたい。すると夕方4時終わりがちょうどいいのです。その分早朝4時からもう始動しています。超前倒し(笑)

結果どうなったか。終わり時間決まっていると今日中にやらないといけない作業とか何が何でもやらないといけないから、体感的に集中力が増しました。そのためには作業順や効率よくこなすことを常に考えるので、自分のタスク管理もしっかりとなりましたよ。ほんといいことづくめ。

そして代理店さんも気を遣ってくれて夕方5時以降は急ぎ以外の電話は控えてくれるようになりました。理解してくださってほんとありがたいです。

まとめ

働き方改革やってみて思ったんですが、これ自分だけでは実現できないです。取引先だったり代理店さんだったりみなさんの協力があってこそ。つまり社会全体が「そうだよね、長時間労働ダメだよね」という気持ちになって初めてうまくまわります。

今まで長時間労働でやってきたわけだから、いきなり変わるのは難しいかもしれない。最初っからうまくいかないかもしれない。でもどの企業もまずはできるところから手を付けて「トライする」のは絶対しないといけない。

「井元さんとこちょっと変わったな。じゃあうちも取り組んでみるか」と思ってもらうきっかけになったらいいよね。みんなでやりゃ何も問題ないんだよ。

おまけ

話は戻ってリーマン時代。有給休暇も休みたくて取ったのはなかったような。風邪で休んだ次の日出勤したら事務の先輩に「井元くん昨日の休み、有給扱いにしとくね~」「あ~あざっす」ってのはあった。

転職する時さすがに最後休みほしいなと思って「数日もらえます?」って頼んだらH家具店では3日くれました。

その調子でZ清掃機器商社を退職するときも頼んだら「そんなものない」って所長にいく前に上司に握りつぶされたのはいい思い出です(笑)

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