「わたしたちは仕事には一切手を抜きません」うん、あたりまえのことだねww

わたしたちは仕事には一切手を抜きません 井元のお客様ご紹介!
社長が満面な笑顔で「わたしたちは仕事には一切手を抜きません」

時々、こんな企業広告を見かけます。

わたしたちは仕事には一切手を抜きません

社長が満面な笑顔で「わたしたちは仕事には一切手を抜きません」

私、こういうの見るたびに思います・・・

(そんなのあたりまえだろ・・・)

今日は、一見よさげなことを言っているようにみえて、よく読むとつっこみたくなるお話です。

それしかないのか

「わたしたちは仕事には一切手を抜きません」

職人気質=堅実、みたいなアピールをしたいのかな?
そのまま受け取れば(おぉ手を抜かないとはなんて信頼できる会社だ)と思いがちですが、私、これ逆効果では?と思うんですよね。

言い換えると、それしかないのか、と思うわけです。それ以外いいところがない。

女性に好きなタイプを聞いたらよく「やさしい人」と返ってきますけど、つまり、無難というかありきたりというか特に特徴がないというか。

「わたしたちふつうです、特にこれというのがありません」

とPRしているように思えて笑ってしまいます。(私、性格ひねくれてますかねww)

あと似たようなやつに
「バカまじめ」「まじめにコツコツやっています」
っていうのもあります。

まじめにやる、って仕事の上でそれは基本だろ、とつっこみたくなるわけです。不真面目にやるやつぁいないでしょ。

そもそも他人からの評価です

例えばここに2人の営業マンがいるとしましょう。あなたはどっちの会社に依頼しようか悩んでいます。

営業マンA
「弊社の強みは○○なところです。この分野の技術は高いので利用いただければ御社のコスト削減につながります。ぜひご検討ください!」

営業マンB
「わたしたちは仕事には一切手を抜きません。まじめにコツコツやっているんですよ。ぜひご検討ください!」

いやそりゃAに注文するじゃろ。そのサービスを導入すればどんなメリットがあるのか、企業はそれを求めています。
Bの場合メリットが見えない。強みも(それしかないのか)と思うよ。もっと他にアピールすることないんかと。

発注者からするとメリットがあるから検討するわけです。「一切手を抜かない」がユーザーメリットになるの?ならないよねぇ。

そもそも「手を抜かない」とか「まじめ」って自分で言うんじゃなくて、他人の評価なのです。

「あの会社はほんときちんとやってくれて手抜きなんか絶対しないんよ」
「あの人はほんとまじめ。信頼できるんよ」

と第三者から評価されるときに使われる言葉なわけです。その会社がやってきた結果、その人がずっとこれまでやってきた結果です。

やる前から「わたしたちは手を抜かない」「わたしたちはまじめ」とか書くから、なんだかおかしく見えてくるんですね。

まじめには個人差がある

ちなみに、ワタクシ井元はとてもまじめです。顧客からの評価や人に紹介されるとき、だいたい「まじめな人なんですよ」と紹介されますし、大衆的に、自分でもそういう性格だと思います。

でもですね、もっとクソまじめな人を知っています。
私なんか比じゃない。もうこちらが恐縮して「そこまでは大丈夫だから」と思わず言ってしまうくらいです。

つまり「手を抜かない」「まじめ」には個人差があるんです。

もし企業広告を信用して注文した場合、まじめな私からしたらもしかしたら(え?ちょっとココ手を抜いてんじゃん)と思うかもしれない。だって自分基準だからね。

ユーザーに訴えかけるには、強みを具体的に、誰が読んでもなるほどと思わないといけない。
今度こんな広告を見たら私のようにゆがんだ視点で見るとおもしろいかもしれませんww

今日は、一見よさげなことを言っているようにみえて、よく読むとつっこみたくなるお話でした。

おまけ

最近あった、一見まじめなことを言っているようにみえるけど、実はそうたいしたこと言ってないじゃん、ってやつ。

1、安倍首相

「この件についてはしっかりと対策していきます」

最近の答弁にほんとよく出てくる「しっかり」
言うだけじゃだめなんですよ、安倍さん。

2、離婚されそうになった知り合い

自分は悪くないことを私に訴えたときのひとこと。

「オレ1回も浮気したことないんだよ!」

うん、それはあたりまえのことを言っているだけだよねwwおそらく今回の原因はそこじゃないと思うよ。


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