最近直面しているのが、顧客の、CMSの長年の運用による課題。特に、十数年前に構築したCMSです。
私が事業としてWEBサイト制作を始めたのは2005~2006年くらいからかなぁ。
たとえば、当時国内で一番使われていたのが、XOOPS(ズープス)。
いろんなモジュール(機能)があってインストールしてカスタマイズすれば、企業のだいたいの要望には応えることができました。そして「おー!自分たちで文章や写真をアップできるのかぁ!」と更新までできることから社長には大人気でした。ちなみにその頃Wordpress(ワードプレス)もあったけど、当時はまだブログがメインな印象だったなぁ。
長年の運用による課題
近年の課題。だんだん人気のなくなったCMSを今後どう運用していくか。オープンソースなのでいつかは終わることもあるよね。これはどのCMSを採用しても同じ。もちろんWordpressも一緒。
XOOPSを例に挙げると、残念ながら昨今は人気が下火になってきました。サーバー環境もどんどん新しくなって、そちらへの対応も必要になってきます。
先日もPHP7対応でたくさん作業をしました。
CMS変更の理由がなかなかない
これからはシステムの維持も含めた運用の課題が出てきます。
よっしゃ!今流行のCMSにどんどん乗り換えよう、と簡単にできればいいんだけども、アクセス数も莫大あり、なんら不自由なく運営できているサイトの場合、よっぽど予算がないかぎり、CMS変更の理由がない。中小零細企業だとなおさら。
CMSはどんどん進化中
WordPressやbaserCMS(べーさーしーえむえす)など、よく使われていて人気のあるCMSは、昨今どんどん進化しています。だから使い勝手はいいし機能面でも替えたほうがいいよなぁと思うこともしばしば。ブログ機能の進化やアイキャッチが標準装備とか、そしてSNSとの相性がいいんだよねぇ。
もし、あなたのサイトがほとんどアクセスがなくて、CMS本体を変更してもあまり影響がないようなら、WordpressやbaserCMSに一新してもいいかも。
ただ、いくつかの顧客サイトのように、アクセス数が莫大あるモンスターサイトに育ったサイトの場合は、そのタイミングが難しい~。
変遷していくCMSに中小企業はどう対応していくか
十数年来の顧客の社長には、最近こう伝えています。
「これから数年の間に、新しいCMSに乗せ換える時期がくることを覚えておいてくださいね」
中小零細企業の場合、急な予算編成は大変だから予告です。
最近だと、コンサルティングと広報のWEB運用を弊工房が担当する顧客も増えてきました。先日、運用費とともにサイト制作費を年間予算に計上して月払いなどのやりかたで構築しました。顧客の金銭的負担も少なくなるので社長が喜んでくれました。CMS乗り換え時には、今後こういうやりかたもいいかもしれないな~。
いずれにせよ、変遷していくCMSに中小零細企業はどう対応していくか。社長のみなさん、これは課題と思いますよ。