先日近くまで行く用事があったのであるお客様の事務所へ寄らせて頂きました。
唐突にオーナーから
「こないだホームページからのお客さんが決まったよ」
という嬉しい一言!
他店競合だったとの事でいろいろ案内して頑張った結果決めてもらったようです。(こういうお声は素直にウレシイ!)
そこで喜びついでに聞いてみました。
「そのお客さん何が決め手だったのかおっしゃってました?」
するとオーナー、
「ホームページがね、見やすかったんだってさ」
見やすいの意味
当工房がお世話させて頂いたWebサイトが決め手だったなんてさらに顔がにんまり。おっとにんまりしている場合ではありません。ちゃんと詳細をお聞きしないと。
「見やすい」とは何がどのように見やすかったのか。
オーナーも「見やすかった」と言ってもらえて喜んでそこから深く聞いておられないようでしたので、良い機会とばかりにいろいろヒアリングしてみました。
「見やすかった」の意味とは、デザインか
「見やすかった」とはWebデザインの事を指しているのか。
Webデザイナーにデザインされたサイトと素人さんが作成したであろうサイトを見比べた場合、例え同じ内容が書かれていたとしても、デザインされたサイトの方を信用するという訪問者心理があります。
また情報が整理されているという意味でも、レイアウトを含めたサイトのデザインは重要な意味を持ちます。
そこで競合サイトを閲覧して見比べてみました。
自分たちで作成したであろうWebデザインではありましたが、特に見づらい色使いというわけではないし、かといってレイアウトがバラバラといった事もない。
使い勝手か
次に使い勝手を見てみます。
ページが行き止まりになっていたりメニューやバナーの配置が分かりにくいと訪問者が迷ってしまいますね。サイト設計の事を指す「見やすかった」なのか。
競合サイトを再度閲覧したところ、「戻る」ボタンでしか戻れなかったり一旦トップページに戻らないと次のページに進めない等、やや難が見受けられました。
それが決め手にはなるのか。
そして結論
オーナーと談笑しながら検証してたのですが、ふとした何気ない会話に結論がありました。
オーナー「いや何かね、知りたい事が全部ホームページにあったんだってさ。価格もそうだし契約した後の事なんかも分かりやすかったって。あとは実物見るだけだったようだよ」
そうです、今回の「見やすかった」とは、契約を検討している人にとっての「知りたい情報が知りえた」という意味だったんですね。
競合サイトをあらためて閲覧すると、確かに情報が小出しです。「これは現地に行って実際に見てみないことには分からんなぁ」という箇所が結構ある。
恐らく、意図的に小出しにしているのではなく、何が必要で何が重要かの情報の切り分けがうまく出来てないのです。だから、これ必要!?というような情報がでんと真ん中にあったりする。
お客様目線
いろんなサービスで「お客様目線」という言葉はよく使われますが、実はWebサイトでも同じです。
業界の分かりにくい部分を意識して噛み砕いたコンテンツにするという作業が、お客様と目線を合わせるという事です。導線を意識する事もまた然り。
実際にWebサイトを利用したお客さんが教えてくれた”目線”。
勉強になった一日でした。