社長の話はためになる

役員応接室

仕事での打ち合わせは社長とさせて頂く事が多いので、自然と社長といろいろなお話をする機会があります。
経営の話だったり業界の情勢だったり、お付き合いの長い社長だと家庭や子供の話だったり。

なかでも社長の目線というか物事の見方がとても勉強になる事が多いので、私はこの時間がとても好きです。例えたいした打ち合わせはなくとも社長との雑談だけでもお寄りしたいくらい。

ためになったお話はたくさんあるんですが、今日は2つ程書いてみます。

人を雇うとしたくない仕事も受けんといけんくなる

私事ですが去年結婚しました。妻はこれまで5〜6年ずっと協業していたイラストレーターで、縁あって一緒に弊工房をやっていく事になりました。

E社のW社長にその報告をすると
「人が増えたけえ、井元さんもこれからもっと頑張らんといけんなぁ〜」
と応援の意味も込めて話してくれました。

それからいろいろ雇用の事や人を雇うという事など教えて頂きました。
その中で印象に残った言葉。

「人を雇うとこれまで以上に仕事の幅や量が広がるけど、と同時にしたくない仕事も受けんといけんくなる」

そうか・・・そういう事も考えんといけんのか。
これまで私は仕事を選んでやってきたわけではないですが、やっぱりやりたい!面白そうだ!と提案段階から意欲の湧く仕事とそうでない仕事はあります。

何のコンセプトもない流れ作業のような制作や、提案も何もない将来の見えにくいサイト制作は正直あんまり楽しくないし、意欲は湧きません。
でも、これからは自分がやりたい仕事だけを選ってやるんじゃいけんのか。

W社長はさりげなくおっしゃいましたが、社長という役職の人だけが心に思う事にちょっと触れた気がしました。

子供が出来たらもっと欲が出るよ

S社のO社長は行動力が強い人です。商売が大好きな人で誤解を恐れずに言えばお金儲けに注力されています。
だから雑談の中でもリアルな数字が出ます。例えば「この事業の前年月売上は600万円あった」というふうな感じです。

結婚した旨報告すると、
「井元さんもこれからもっと儲けようと欲が出てくるよ!」
とおっしゃいました。

O社長は結婚されて娘さんが二人いらっしゃいます。
そんなO社長、よくよく聞くと結婚前は全く商売欲がなかったそう。日銭があって何不自由なく暮らせればいいわ、くらいだったそうです。(今のO社長からは想像出来ない!)

でも結婚したら奥様の為にという気持ちが出てきて、さらに娘さんが産まれるとこの子の為に、とどんどん欲が出てきたそうです。自分でも信じられなかった、とおっしゃっていました。

このお話を聞いて、自分の事を言われたようで驚いてしまいました。
実は私も結婚前、まさに”日銭があって何不自由なく暮らせればいいわ”だったんです。

このままだと甘えてこれ以上向上しようという気持ちが薄らぐのが自分でもよく分かり、このままだといけん、どうすればいいだろうと考えた結果、「自分のために」だけでなく「自分と誰かのために」働く環境に身を置こう!と思い結婚を決意しました。
まさにO社長のおっしゃるとおりでした!

「私もそうだったんです!」と言うと、O社長ニヤッとして、

「井元さん、子供が出来たらもっと欲が出るよ」

向上心を持ち続ける大切さと難しさ

私にとっては家族が増えるのと弊工房で働く人が増えるのが同じ定義だった事もあり、お二方のお話はとても興味深かったので書いてみました。

以前より俄然向上心は湧いています。WEBの技術や弊工房のサービス等、これまで以上にレベルアップしているのが自分でも分かります。

常に向上する気持ちを持つ大切さとその難しさ、そして自分のコントロール。
お二方の話により学べたと思います。

これからもちょくちょくお話を伺いたいものです。
社長の話はためになります。

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