これまでの関連記事はこちらにまとめています → 【イラストパクリ事件 まとめ】事件の経緯
フリルのパクリ出品者S氏(女性)を提訴した損害賠償請求事件の裁判。2017年6月から争っていましたが、このたび和解して終わりました。長かったですが解決です!
応援してくださっていたみなさん、本当にありがとうございました!
第5回口頭弁論
1月10日(水)第5回口頭弁論。裁判所からの和解提案を受けて、この日は話し合いになるだろうと思われましたが、はたしてS氏は出頭するか。
おそらく来ないだろうなぁと思われ、今回は意思の確認をして次回持ち越しかな、と呉弁護士と話していた矢先、期日直前になってS氏から回答書のFAXが届きました。
S氏初めて謝罪する
これまでのS氏の主張は、著作権と商標権をごっちゃにしたイミフな回答や「イラストは加工されており原告のものとは違う」だの「過度な要求はやめていただきたい」だの攪乱させるような言動ばかりでした。それが今回急にトーンダウンして文中に初めて謝罪の言葉が。
「原告に不愉快な気持ちやその周りの方にご迷惑をかけてしまったのは申し訳ない」
なぜそれをはじめから言わないのよ。たとえイラストはもらったという主張が本当だったとしても、結果原告のイラストを使って作成したステッカーを販売していたわけですよ。それについてはまず謝る!これあたりまえのことだよ。主張があるならそのあと!
また
「原告がいう謝罪というのはどうゆうものか教えていただきたい」
とありました。いやさっきあなたが書いていた「原告に不愉快な気持ちやその周りの方にご迷惑をかけてしまったのは申し訳ない」これですよ。この言葉が一度もなかったから我々は一層怒っているの。
またこれまで「イラストはもらった」の一点張りで弊工房イラストレーターに著作権があるのかさえ疑うような主張が多々あり、我々を激怒させていましたが「原告著作権所有の本イラスト」と認めていました。
そして最後に「慰謝料を払う意思がある」と書いてありました。これで一気に解決へ。
裁判官がその場で電話
S氏が出頭してなかったので、裁判官がその場で電話をかけてくれました。
そこであらためて謝罪の言葉があったようで、具体的な損害賠償の話をしてもらい決定しました。
判決内容
判決主文は以下のとおりです。
「被告は、原告に対し、本件損害賠償債務として支払い義務があることを認める。」
やりました・・・。長かったですが主張が認められました。
これで【イラストパクリ事件】の連載は終了です。この記事をとおして、同じようなパクリ被害に遭った人の少しでもお役に立てたらうれしいです。また、インターネット上でもちゃんと著作権があるんだよ、ということをみなさんに知ってもらえるきっかけになれば、なおうれしい!
最後に。
ずっと記事を読んでくださったり、応援してくださっていたみなさん、本当にありがとうございました!やりましたよー!!あらためてお礼を申し上げますm(__)m
そして呉弁護士、お世話になりました!!ありがとうございました(^^)/