働き方改革なくしていい人材はなし。井元がやってきた働き方、こんな感じです

時計 働き方改革

ある日曜日。11時頃に家族で入ったガスト。見た目にも店員さんが全然いなくってあちこちのテーブルからピンポンピンポン鳴りまくってる。
(昼前なのにこんなんで大丈夫か・・・)と思っていたら悪い予感が的中!娘のお子さまランチは最後まできませんでした・・・。

平謝りの店長に「すみませんまたご来店ください」と言われたけど、うん、もう来ないかな・・・ごめんけど。
あのあとピークの12~13時の時間帯、いったいどうなったんでしょう。考えただけで恐ろしい。

場所は変わって10年近く通っている美容院。ここ1年行くたびにだんだんと店員さんが少なくなっている気が。

ある日店長ひとりだったんで「なんか今日人いないっすね」と言ったら「みんな他の(同系列)店へ異動になっちゃってボクひとりなんですよ」

え!髪切る席7~8席あるのにひとりですか!?

髪切ってもらっている最中も電話が鳴れば「ちょっとすみません」
来客があれば「ちょっとすみません」
髪洗ってもらったあとも「ちょっとすみません」と言ってさっき切った僕の髪の毛をせっせと掃いてみえました。

そうかアシスタントもおってんないもんな。広~い店内にポツンと私ひとり・・・。

私「店長超忙しいじゃん!」
店長「そうなんですよ・・・なかなか美容師の募集も集まらなくって。あ、日曜だけは11時からパートさんが来てくれることになったんです」

そのパートさんは美容師として働いていたんだけど出産で一回退職。子どもがだいぶ大きくなってきたから日曜だけ短時間で出てもらっているみたい。

働き手の増える予測は立たない

今後労働力人口が増える予測は立たない。むしろ少ない人員でいかに効率よく回すか、が必須課題になってきますよね。つまりこれまでと同じようにシフト組んだり人員配置していたらあっという間に混乱しちゃいます。

前述したガストならどうすればよかったか。人員いないなら席を制限するとかしたほうがいいでしょう。目先の利益や社内規定にばっかり気をとられたらあっという間にそして確実にお客は離れます。まずは現状のお客優先。

美容院の場合は、子育て中の美容師がパートで来てくれたわけですが、こういうシフトがあたりまえになってくると思います。「11時から15時勤務だと困るなぁフルタイムの美容師じゃないとなぁ」とか言ってたらホントなかなか集まらないです。

人事担当の人が働き方改革をするときに、働き方の多様性(10人いたら10とおり)をまずこれからはあたりまえだ、と認識することからだと思うんですよね。

井元がデザイナーさんたちとやってきた働き方、こんな感じです

と社長でもない私がつらつらとえらそうに書いてきました。

(あ~いいよねぇ個人事業は、人材で悩んだりしないでしょ)と思ったそこのあなた!私だって数人のデザイナーさんたちとチーム組んで制作してんだから関係あるんですって!

弊工房には雇っているわけではないけど、長年一緒にやっている外部デザイナーさんたちが数人おられます。案件ごとにチームを組んでそれぞれ担当してもらうわけです。そしてみなさん「個人事業主」会社組織に属しているわけではないしもちろん時間拘束もない。もっと言えば彼らは案件をやるかどうかを選択できます。

もし井元が短納期や安い仕事ばっかりムチャぶりしていたらどうなるでしょう。彼らはソッコー私との仕事をやめて、待遇のいい制作会社や代理店の仕事に切り替えると思います。私がそのデザイン感性に惚れこんで「一緒にやりましょう!」と口説いたみなさんです。いくらでも引手あまたです。

彼らに、井元デザイン工房の仕事は「やりやすい」「適正価格の案件ばかりで安心」もっと突き詰めれば「楽しい」と思ってもらわないと、うちの仕事を優先してくれないわけですよ。つまり、働きやすい環境にしてあげる、これもワタクシの仕事であります。この超優秀デザイナーさんたちがいなかったらうちは仕事になんない。こっちゃ生活かかってるからねww働き方改革への取り組みも真剣です!

今思えば、「働き方改革」がクローズアップされる前から、弊工房はずっと昔からやってきてました。

例えば女性デザイナーHさん。数年前第二子を出産されました。もちろんそのときも案件は待ってくれません。出産予定日はもちろん産むまでの体調とか逐一伺って、スケジュール調整。産後は休まれるから他のデザイナーへの引き継ぎ資料を一緒に作成したり、データ作ってもらったり準備万端にして、産む寸前まで仕事してもらいました。そして引き継ぐデザイナーさんにも事前に「産まれるからヘルプ頼んます!」といつでもOK。

産後は子育てしながらの在宅仕事になるから、スケジュールを余裕見たり、案件を集中させないようにしたり、体調が悪いときは休んでもらっても大丈夫な環境にして、少しずつですけどすぐ仕事復帰されました。

そしてもうひとかたデザイナーMさんは兼業農家です。だから毎年田植えと稲刈り時期は大忙し。あらかじめ農作業スケジュールを聞いといて、その月は外してうまく回してきました。でも天候に大きく左右されるから、私も天気予報は毎日かかさずチェックww

これがあたりまえだと思うこと

人手が足りない上に残業無くせだのできるかぁーー、と叫びたい気持ちはわかるんだけど、もう遅かれ早かれ今後人材過多になることはないわけですよ。子どもの人口少ないしね。なら今のこの状況、未来のシミュレーションだと思ってやるしかない!

働き方の多様性(10人いたら10とおり)。これがあたりまえだと思うほうがうまくいくと思うんですよねぇ。まあ、回るようになるまで大変だけどね・・・。

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