先日、待ちに待った娘の保育園の運動会がありました。
しかし数日前に行政から通達があって、感染症対策という名目で突然の中止・・・。しかし市の担当者や園の関係者が陰で尽力してくれたのでしょうか、別日に振替開催が決定。名称も
運動会
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運動会の代わりの参観日(運動会)
後々同調圧力万歳の世間の皆様から指摘されたとき「運動会?していないですよ、これは参観日です」と逃げ道を作ったかのような、わざわざな名称変更。妻と通知を見て「いやそこは運動会でいいんじゃね?」と思わずツッコミ。大人の事情が垣間見えるようでちょっと苦笑してしまいましたが、それでも開催となりました。(関係者のみなさんが知恵を絞られたのかな?お疲れ様でございました、ありがとうございました)
しかーし!土曜だった開催日は平日に。仕事で来られない親御さんが続出。「私はどうしても仕事を休めなくて主人だけ観に行きます」とか「主人はどうしても休みがとれなくて私だけ」というどちらかしか出席できないご家庭だらけ。
その光景を見て思いました・・・。会社側もさぁ、
1時間くらい抜けさせてあげなよぉ~
今回の運動会は、感染症対策という名目で、クラスごとに保護者総入れ替え。だから終日観戦ではなく自分の子どものクラスのプログラム「1時間」だけ。
ましてや、うちの保育園は近隣の職場で働く人が多い。自転車で3分とか車で15分とか。にもかかわらず、みなさん途中抜けできなかったらしい。
子育てしやすい職場、とか、子育て世代を応援しています、とかよく聞きますがね、たった1時間さえ抜けられない会社のどこが子育てに優しいのよ!
これが現実か・・・となんかぐったりしちゃいました。ちなみにみなさんもご存知な有名なあの企業も含んでいます。
今しかない子どもの成長の瞬間
子どもの成長は早い。5歳のときの運動会の感動はすごいのよ。私なんか娘の竹馬で号泣したんざます。
これを仕事のために見逃さなくてはならないなんて・・・。私ならつらすぎる。今しかない成長の瞬間なのに。
ある働き過ぎな人が、これを言われて生き方を考え直した、という記事を読みました。
「死ぬときに、もう少し働けばよかった、という人はいないよ」
そのとおり!たった1時間働くのと今しかない一瞬の子どもの成長!どっちが大切か・・・。
会社が悪い
これには3とおり考えられる。
ひとつは、勤め先の会社の規則が厳しくて、半休や途中抜けがそもそも認められていない。
ひとつは、勤め先の会社が働き方改革に疎くて、半休や途中抜けがそもそも認められていない。
ひとつは、途中抜けを言い出せない職場の雰囲気。
あるよね、途中抜けなんかしたら後々上司が「俺のときはそんなの許されなかったよなぁ」とかチクチク言われるからめんどくさい、とか、(自分が抜けるとなんか同僚に申し訳ない気がして)という気持ち。
それはですね、全部、
会社が悪い!
もっと言えば社長が悪い。働き方改革ってさ、トップの気持ち気概ひとつなのよ。こんなの、法律で決まっているんだから。
私、過去に子ども、働き方でこんな記事を書いています。
なにも難しいことはない。たいがいのことはトップが決めたらすぐ変わる。
子育てに優しい社会
私デザイン屋なのになんでこんなこと書いているかというとですね、娘世代が大人になったとき、子育て過程において、途中抜けを許容できる社会であってほしいな、という願いからですね。
保育園の送迎や行事にかかわると、子どもを取り巻く社会の縮図がものすごく目につく。そしてたくさんの気付きを与えてくれる。
平日の運動会に1時間だけ抜けられる。それを許容できる社会、そして子育てに優しい社会になったらいいなぁ、という気持ちで書きました。
企業側もすぐすぐは変わらないかもしれない。でもみんなで少しずつでも考えていけたらいいよね。それこそ企業の子育て支援のひとつだし、ひいては地域貢献につながると思いますよ。