【園・校長のマスク要請 その3】僕、言ってません。校長、記憶をなくす

園・校長のマスク要請 子ども

↓これまでの【園・校長のマスク要請】連載記事はこちらにまとめています。

皮膚が弱くマスクをつけることができない娘。小学校入学前に校長と面談をして、授業の発言時のみ着用、あとはしなくていい、という確約をもらい、とりあえずはホッ。

と思ったのもつかの間、ひと月後の入学式で校長の口からとんでもない発言を聞くことになろうとは……。

今回は入学式編。校長、ライジングしました。

【悲報】校長、自分の言ったことを忘れる

対外的に学校の体面が気になってしかたない校長。入学式だけはなにか口元に着用してほしい、と懇願するので、透明なマウスシールドで出席しました。マスクよりは皮膚の接触面積が少ないので、入学式の短時間だけなら赤くはならなそう。

帰宅すると、校長から電話。「娘さん、今日はマウスシールドを着けていらっしゃいましたね!」

(なんでわざわざ電話してきたんだろ)と思いながらも、話していると、なにやら会話が噛み合わない。

校長「今日のマウスシールドなら毎日長時間着けても肌は大丈夫そうですかね!」

ん?長時間?

私 「毎日持たせますけど、着用するのは授業の発言時だけってことだから、短時間なので大丈夫と思います」
校長「え?学校ではずっと着用してもらいますけど」

……イヤな予感。

たしか入学前面談で校長はこう提案してきたはず。

「授業中、口からの飛沫があるといけないので、席は端の前。発言のときだけマスク、というのはどうですか?」

授業中の発言するとき以外はなしでもいい、と。

校長「僕、そんなこと言ってません

「僕、そんなこと言ってません」

あれ?電話口の人、同じ人……だよね?中身が入れ替わったとか。いつのまにか転勤していて別の校長とか?

私 「O校長だよね?」
校長「はい、Oです」

……同じ人だわw

それからも「僕、言ってません」の一点張り。

そのうち、大の大人の一人称の呼び名がずっと”僕”なことに多少イラっとしてくる。
そういえば「記憶にございません」って言った政治家がいたな、誰だっけか?

いくら話をしても全然思い出さないのよ、校長。

発言は私の横で妻も聞いていたし、私もメモっているし。だから間違いないんだけどね。

”僕”ちゃんが思い出さない以上、これじゃ水掛け論だ。

トップの発言

このあたりから、おや?と思ってきた。

この人ってもしかして、その場その場で調子いいこと言ってはあとで覚えていない、っていうアレな人?

「夕方同行営業してやるから〇時に帰社しろ」とえらそうに言い放ったのをすっかり忘れ、直帰して家でくつろいでいたリーマン時代のダメ上司と同じにおいがする……。上司に持つとえらいメーワクするタイプである。

私、仕事柄、社長と打ち合わせや商談をすることが多い。会社のトップである社長は自分の発言に絶対責任を持つし、取引先である私もそれを聞き逃したりしない。もしそんな大事なことを忘れてしまうようだとお互い信頼をなくすし、取引が成り立たない。

しかし同じトップでも学校のトップは違うようだ。まったく覚えていないのである。
もし商談相手のトップがこんな人だったら、絶対取引しない。そんなレベルだ。

会話を覚えていない、となると先日の入学前面談はまったく意味がなくなる。だってそれが主な相談事案だったんだから。

「マウスシールド、4時間までならいいですか?」

水掛け論で話が進まないので、不本意ながら一旦私が折れた。「とりあえず明日から当面マウスシールドを着用させます……」

すかさず校長「ところでマウスシールドは何時間くらいまでなら大丈夫そうですか?4時間くらいまでならいいですか?」

今度はなにを言っているんだ?

「マスク着用4時間までは大丈夫。4時間以降は赤くなります」とか症状が出る時間があらかじめ決まっているとでも?

なわけねーだろ!家電製品の説明書か。「使用時間は4時間です。4時間を超えると発火します」

うちの娘は家電じゃねーぞ

人の皮膚は、暑い寒いの気候やその日の湿度でも大きく影響する。本人の肌の状態は毎日違う。そんなこともわからないのか。

口元を覆ったら摩擦で赤くなるからなるべくさせたくない、と相談しているのに。
毎日赤くなるギリギリまで着用を強いるつもりか。

「お前はアホなのか?」と言いそうになるのを思わず飲み込む(あぶねー口から出かけた)。

「マウスシールド、4時間までならいいですか?」このセリフを聞いて確信した。

この校長、娘の健康のことをまったく考えてないわ

頭にあるのは学校の体面だけだ。

マスク要請は感染対策ではなかった

口では、娘さんに配慮します、と言っていたが、実際には、なんら配慮してくれてはいない。反対に、娘が学校の体面に配慮している、構図だ。

さらに、校長「マウスシールドは授業中だけでいいですから。5分休憩や休み時間は外してもらって大丈夫ですから」

言葉を発しない授業中にマスクやマウスシールドを着けて、おしゃべりするであろう休憩時間に外していい、とは……。

これで確定した。着用義務の要請は、感染対策ではない。対外的に要請している、ってことだ。

そこは「ありがとうございます」じゃない

電話の最後に「ありがとうございます!」と言って切った校長。

ありがとうって何に?「学校の体面に協力してくれてありがとう」ってことか?

本来なら「申し訳ございません」じゃろ。「国の要請で対策をしないといけない。娘さんに皮膚疾患があるにもかかわらず協力してもらう形になり大変申し訳ございません」たとえ建前でも、これが正解だろ。

教師は医師ではない

マスク着用など本来健康に関することは医師の判断が一番である。ご存知のとおり、保育士や教師は医師免許は有しない。

娘のように皮膚疾患のある子どもに、なぜ健康を害してまで園や学校は過度な要請をするのか。なかには気管支系の疾患がある子どもさんもいるだろう。

そう思った私、実は入学前に小児科の先生にも相談に行ったのだ。

次回は小児科医編です。
マスク着用による子どもへの影響、そしてそもそもマスクに有効性はあるのか。ものすごく有益なお話を聞くことができました!我ながらここまでやる人はなかなかいないと思う。

お楽しみに。

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