↓これまでの【園・校長のマスク要請】連載記事はこちらにまとめています。
娘のように皮膚疾患のある子どもに、なぜ健康を害してまで園や学校は過度なマスク着用の要請をするのか。なかには気管支系の疾患がある子どもさんもいるだろう。
本来健康に関することは医師の分野でしょ、と思った私、実は入学前に小児科の先生に相談に行きました。
今回は小児科医編です。マスク着用による子どもへの影響、そしてそもそもマスクに有効性はあるのか。ものすごく有益なお話を聞くことができました!
子どものマスク。健康面からも本当に必要?
娘の診察で訪れた小児科医院。主治医の先生が時間をとってくれました。この日は患者が少なかったのも幸いして、たくさんお話を聞けました。
皮膚疾患がある子どもに関しては、できるだけマスクの着用はしないほうがいい。これは前提なんだけども、そもそも低年齢の子どもにどこまでマスクは有効性があるのだろうか。小児医療の専門である医師はほんとのところ、どう考えていらっしゃるのか。そこが一番聞いてみたいことでした。
なので、はじめからド直球の質問。
学校はマスク着用を強く要請していますが、単純に息苦しいし、健康面からも本当に子どもに必要なのか、私は疑問に思っているのですが……先生はどうお考えですか?
マスク着用のメリット
「はじめにマスク着用のメリットからご説明しますね」とかしこまって先生の説明がはじまりました。
小児科医
まずは公衆衛生の面から有効です。自分の咳をまわりに飛沫させないことです
ふむふむ。まずはそうですね。
先生「でもなぁ~……」
ん?急に先生、半笑い。あれ、どうかされました?
小児科医
といっても普通のマスクじゃ、他人に広げない、程度かなぁ。ウイルスをもらうのは防げないしね!高性能マスクでないとダメなんだよ。小児科医界わいでは、あんなマスクじゃ意味ないよね~、とみんな言っているよ。ま、表立っては言えないけどね、ハハハ!
わお!そうなの?小児科医の先生方「意味ないよね~」って言っちゃってる!
めっちゃ笑ってらっしゃるし。ここまでざっくばらんに話していただけるとはw
結論から言いますとですね、
メリットって、たったこれだけでした
はい、マスク着用のメリット、これで終わりですw
校内でずっとマスクとか黙食とか、子どもができるわけないじゃない?そういう意味でも子どものマスクに有効性はないよねぇ。これも立場上大きな声じゃ言えないけどね
ハハハ……。校長、聞いてる?有効性はないってよ。
マスク着用のデメリット
このあと約20分くらいお話をさせていただいたのですが、あとはデメリットばっかり。
子どもの発育への影響
ひとつ私が気になっていた点。それは子どもの発育への影響。
口元をずっと覆っていると呼吸がしにくいわけだから、必然的に鼻口から取り入れる酸素量が圧倒的に少なくなる。慢性的な酸欠状態であるから、長期的に見て子どもの脳とかに影響はないのだろうか。
そういう論文や研究結果もちらほら出ているし、なにより素人がちょっと考えても(これはおそらく良くねーぞ)ってことくらい感じる。そこは医学的にどうなんだろう、と思って質問してみました。
小児科医
将来、子どもの発育に影響があるかは、今の段階ではわからない。あるかもしれないし、たいしたことはないかもしれない。そこは不明です
先生曰く、マスクをし始めたのはここ2年。この習慣は新しくできたばかりであり、人類はこれまでこんなに長いこと日常的に着用し続けたことはない。子どもの発育の影響も含めて、これからだんだんとわかっていくだろう、とのことでした。
ここからは私個人の考えです。もし数年後、子どもの脳に影響があったことがわかりました、という結果になった場合、過去には戻れないから取返しがつかない。医師が「影響はない」と断言できない以上、少なくとも私の娘には必要以上に口元を覆うマスクやマウスシールドはさせたくないな、と感じました。
2歳児以下のマスク
ついでにちょっと当時話題になったこちらの件についてもお聞きしてみました。
全国知事会長の平井鳥取県知事が、2歳児にマスク着用をするよう、後藤厚生労働大臣に要請した件です。幼児の窒息の危険性から大論争になり、小児科医が大反対しました。
「2歳以上にマスク推奨」論争 小児科医が真っ向から反対した理由(BuzzFeed)
この話題になったとたん、さっと真剣な表情になられた先生。「2歳児のマスク着用要請について。これについては私たち小児科医はしっかりと防ぎました」と強い口調で話されたのがとても印象的でした。平井知事、反省しろよ。
同調圧力を乗り切って
「それよりも同調圧力のほうかなぁ」と先生。
日本人はまじめすぎるというか、他人の目を気にしすぎるから。まあ、呼吸のしやすいマスクをつけるとか(笑)そうやって乗り切ってください。だから、お父さん、マスクをしなきゃ、とか心配する必要はないですよぉ。ま、これも立場上大きな声じゃ言えないけどねぇ、ハハハ!
先生、立場上言えないことが多すぎ……
子どもたちのためにも、それ、大きな声で言ってほしいw
医師免許のない保育士・教師たち
マスク着用による子どもへの影響、そしてそもそもマスクに有効性はあるのか。小児科の先生からはものすごく有益なお話を聞くことができました。
小児科医 → 有効性がない
園・学校 → 死に物狂いでマスク要請
つまり、医師免許のない保育士や教師が、あろうことか医学を持ち出してきて、子どもたちに過度なマスク要請をしているわけだ。
う~ん、控えめに言って……
カオスである
これまで園・学校の過度な対応をディスリまくってきた私ですが、対案なくしてディスらない、がわたしのポリシーです。
ということで、次回はこうしたらいい!と子どもたちのためにも私の考えた案を書いてみたいと思います。
お楽しみに。