【園・校長のマスク要請 その5】子どもの健康は小児科医にまかせよっか

園・校長のマスク要請 子ども

↓これまでの【園・校長のマスク要請】連載記事はこちらにまとめています。

マスク着用による子どもへの影響、そしてそもそもマスクに有効性はあるのか。小児科の先生からお話を聞いてきた私。結果、

小児科医 → 有効性がない
園・学校 → 死に物狂いでマスク要請

もうカオス……!こんな構図になってしまっている現在の保育・教育現場。

いったい子どもたちの健康のためにもどうしたらいいのだろう。私なりに考えてみました。

今回は勉強会編です。

市や国でなく、小児科医に聞こう

保護者が、保育園や小学校に子どものマスク着用について相談すると、園長や校長はたいてい呪文のようにこう唱える。「市または国からの要請で……」

でもよく考えてみて。市町村や省庁の人って医師免許を有してない。子どもの健康に関することはまったくの分野違いでしょ。

医療の素人同士がああだこうだとやるから、子どもの健康を害してまでも、マスクしろー、とおかしいことになる。そもそも聞く人を間違っているんだよ。

ここは子どもの健康のスペシャリスト、小児科医に聞くべき。

勉強会をやろう

小児科医を招いての勉強会

ここからが私の提案です。園長校長をはじめ保育士や教師は、小児科の先生をお招きしてぜひ「勉強会」をやろう!テーマはもちろん

「マスクによる子どもの健康」

お招きするのは各園・学校区の「校医」。地域の小児医療を支えておられて、その地域の子どもたちの健康には一番詳しい。

余談ですが、校医でも眼科医や歯科医ではないよ。医療にもそれぞれ分野があります。
あまり知られていませんが、実は小児科医院では幼児にマスク着用は要請されません。子どもには有効性がなく特に幼児には窒息の危険性があることがわかっているからですね。

反対に眼科では幼児であろうと、マスクを着用してください、と言われます。つまり専門が眼科なので小児医療は専門外なんですね。

このことからも「小児科医」をお招きしよう

子どもたちの肌、今どうなっているか知ってる?

必死にマスク着用を要請する園長や校長、そして保育士や教師を見るたびに、いつも思うことがある。

(この人たち、子どもたちの口元を見たことがあるのだろうか……)

口元、つまりマスクで隠されている部分。

娘が「カイカイになっている子どももほかにもいっぱいいるよ。KちゃんとかMちゃんもブツブツがすごいよ」と教えてくれました。

実際私もマスクがずれたとき見たことがあるのだが、元々アトピーなのもありかわいそうな口元だった。おそらく他にも肌があれている子や汗疹、湿疹がある子はいるはず。

それをちゃんと見たことがあるのだろうか、気にしたことがあるのだろうか、見てもなんとも思わないのだろうか……。

そういう現実を小児科の先生はよく知ってらっしゃると思う。保育士や教師はちゃんと教えてもらったらいい。そしてその健康リスクを勉強するべきだ

保護者が安心して子どもを預けられる条件とは

わたしたち保護者が、子どもを保育園や学校に安心して預けられるのは、以下を信頼しているからである。

  • 子どもの安全
  • 子どもの健康

学校は安全、健康について配慮してくれる。これがあるから預けられる。言い換えればココが保証されなければ預けられない。皮膚疾患があるにもかかわらず過度なマスク要請をされるようでは、健康を害する。娘を安心して預けられないのである。

園・学校関係者のみなさんにおかれましては、今一度ココを振り返ってほしい。

子どもに配慮している自治体を見つけたよ

この記事を書くためにいろいろネット記事を見ていたら、子どものマスクにとても配慮した自治体を見つけました!

東京都多摩市の教育委員会です!

令和4年度の教育活動に向けて(教育長メッセージ)(多摩市役所)

令和4年度の教育活動に向けて(教育長メッセージ)(多摩市)

なお、学校生活の中でのマスク着用につきましては、さまざまな事情により、マスクをしない子、できない子がおりますこともご理解いただきたいと思います。

令和4年度の教育活動に向けて(教育長メッセージ)(多摩市)

教育長、すばらしい!

そしてマスクなしで卒業式を迎えた高校もありました。

みんないい笑顔だ!こちらの高校もすばらしい。

あれ?ということは、校長の呪文「マスク要請は国からの要請なので絶対着けてもらわないと」はウソじゃん。変えようと思えば、学校のトップの配慮ひとつでこのように変えられるじゃないのよ。
校長は、国からの要請で、という言い訳を隠れ蓑にして、まったく子どもたちのことを考えていなかったことが、判明しましたとさ。

今回は子どもたちのためにも、小児科医を招いて「勉強会」をしよう、という私の考えた案を書いてみました。

今後も続くであろう感染対策。園・学校には子どもの健康を最優先にしてもらいたい。そして今後のご指導におかれましては「マスクをできない子もいるんだよ」といろんな子がいるという多様性を同僚の教師と話し合ったり、子どもたちに伝えていただけたら幸いです。

次回は最終回。法律編です。

保育園や小学校。皮膚があれるのがわかっていながらマスクを強く要請するのは違法ではないのか?弁護士に聞いてみました。

お楽しみに。

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