このたびのコロナウイルス。考えさせられることがいろいろありました。
人は未知なものに遭遇すると、冷静さを失ってけっこうパニクるんだな、と。たとえ社会的地位があったり学があって偉い人でもそこに大差はなく、けっこう人間性が丸見えになる様子がよく見てとれました。
特に欧米でウイルスが蔓延しているニュースが流れ「日本でも数万人が死ぬ!」と騒ぎ始めた3月ころ。私は、日本ではそれはないな、と思いました。そのときは、いわゆるピンとくる、っていうやつでしたが、その後、欧米と比較して日本の場合は数字が違うし感染の規則性、感染速度も違うことがわかってきた。基礎疾患のある人が重症化しやすい、子どもはかかりにくい、という数字も出てきました。
そのエビデンスを基にすると日本で「数万人死ぬ」はおかしい、それはない。結論からして「必要以上にこわがる必要はない」と判断したわけです。(でもこのころはそう説明しても私のまわりはパニックな人が多く誰も聞いてくれなかったけどww)
当時この判断は半分直感から始まったように自分で思っていたけど、今振り返ればそうではなく、これまで蓄積した情報量の多さ、が私の判断を助けたのでは、と思うようになりました。
普段から顧客のことやサービスのこと、他社の動向や市場の動向を見て自然と考えるクセがついているからなのか。顧客視点から「このサービスは喜ばれる」「こうすればもっとよくなる」など感覚的に当たることが多いし、逆に「これはよくない」「この案件はまずい」などもだいたい脳内アラームが自然と鳴ります。
それは直感ではなく、これまで蓄積した情報量の多さや経験値からくるものです。
コロナのときもこれが判断を助けたのかな、と思うようになりました。
こわがらない経営者
これだけ世間が、こわいこわい、となったコロナウイルスですが、私のまわりを見渡すと取引先の経営者はほとんどコロナをこわがっていない。メディアの偏った報道を全然信じていなくて、むしろ不況のほうが気になってしかたない。ちなみにマスクをしていない社長、めちゃくちゃいます(マジです)。
つまり、経営者の中での恐怖の大きさってこうなっています。
コロナ < 不況
不況のほうが断然こわい!!
かくいう私も2月末の時点で、これは絶対経済ヤバくなる!と思いました。
会う社長たちみんなこう言っていました。コロナでなにが一番こわいって「不況だ」と言えた人がこの時期どれだけいたか。
トヨタでさえ借入
ある事象(コロナ感染拡大)が起きたら、まず情報を収集して対策、そして次のこと(不況になる)を考える。だから、情報を随時収集したこの時点で、日本でコロナウイルスはたいした脅威にはならない、と経営者の大半(少なくとも私と私の顧客の社長たち)は、そう判断。今後の対策に目を向けました。
ちなみに、3月末、手元に6兆円あるトヨタが1兆円融資を要請した、とトップニュースが流れたときは、今後それくらい市場が停滞するのか!、と震えました。
情報量は「川」
情報量を「川」に例えると、経営者は大河。逆に、コロナこわい、の人たちは小川なのではと。
情報の水量が少ないとコロナという障害物に遮断されると水の行く先がない。ながれをせき止めてしまう。この場合、まわりの人がなんと助言しようとも、判断材料がない。とくにコロナウイルスの経験は未知だから補えない。
でも川幅も水量も多い大河の場合は、障害物にふさがれても他の情報と比べながら、未知のできごとであろうとも「統計と数字」で推測できます。
余談ですが、先日私のまわりであったおもしろいな、と思った話。
海外旅行でツアーに置き去りにされたふたり。誰もがそうそう経験することではないですね。ひとりはパニックになって「どうしようどうしよう」とつぶやくだけだったとのこと。もうひとりは、泊まっていたホテルのフロントに翻訳機片手に問い合わせたり、あらゆる情報を駆使。無事ツアーに追いついたそうです。
それを聞いて、どうしよう、の人は小川、情報駆使の人は大河なのかな、と思いました。そしてこのコロナ禍、見事に前者は、コロナで死ぬ、とパニックになっておいでで、後者は冷静でしたww
今後の経済
私自身が広島で聞いただけでもすでに十数社倒産しています。ニュースにはならないだけで、実際にはもっとある。
このたびのコロナウイルスではっきりとわかりました。これまでの経済は、みんなが、旅行へ行こう!買い物へ行こう!外食しよう!、という楽しい気持ちやワクワクで動いていたんだ。
いくら経営者ががんばっても、みんなの消費マインドが、コロナこわいから自粛、のままだとなかなか厳しい。
私何度も書いていますけど、これからは”コロナと付き合いながら社会活動をしていく”時代になります。
菅さんにはぜひ「コロナ勝利宣言」をしてもらって、楽しい安心マインド、になってくれる人が少しでも増えてくれたら、と思います。
8月28日、首相だった安倍さんが記者会見をする、というニュースが流れたので(お!これはコロナ勝利宣言か)と期待していたら、辞任でした・・・。なので菅さんお願いします。
岡山市販売促進補助金
岡山市が新型コロナウイルス感染症の影響により、売り上げが減少している市内中小・小規模事業者への販売促進の取り組みに補助金を支給しています。
販売促進補助金のご案内(岡山市)
売上高が前年同月比20%以上減少しているなど、要件を備えたら対象となります。
補助対象となる取り組み
- 広告宣伝・広告デザイン作成委託 (テレビCM、新聞広告、タウン誌広告、フリーペーパー掲載、ホームページ作成、Web広告等)
- クーポン・割引券のデザイン作成委託 (左記に係る発送料、配信アプリ利用料を含む)
- ノベルティ・サンプル品等作成委託
- インターネット販売サイト出店料、展示会等出展小間料
弊工房では1と2で(ものによれば3も)お手伝いできますので、よかったら問い合わせください。