私の思う職人考とは。誰かのために裏方で支える人

府中家具CM 仕事の話

先日、職人とは?、といった話題になりまして。「井元さんが、これまでたくさんの方を見てこられてきた中で、井元さんの思う職人考ってあります?」と聞かれました。

職人かぁ・・・ふだんあまり考えたことがなかったので、よし!これを機にブログに書いてみよう!とまとめてみました。

いわゆる職人とは

一般的に「職人」というと、手仕事で代々受け継がれた技術を継承する伝統産業に携わる人。あとは、メガネや寿司や畳とかその人にしかできない技術を持った人。というイメージかな。

私の思う範囲はもうちょっと幅広い。

ものづくりの生産現場での機械オペレーターとかもそうかなと思う。手作業でなくとも、製造機器を正確に操って製品化する人も職人。あと農業ね。作物を育てる人も職人だ。そのほか、実際に手に取るものではないけど、デジタルな構築技術も当てはまると思う。

また、作り出す、だけでなく、資格や知識を以って一般の人たちに提供・活用してもらうのもそうと思います。たとえばカウンセラーやファイナンシャルプランナー、弁護士や鑑定士とかね。

こう考えると、世の中はたくさんの職人で動いているなぁ、と感じる。余談ですがスポーツの世界でも「守備の職人」とかあるね。

誰かのために裏方で支える人

私、職人と呼ばれる人たちには、みなさん共通して言えるものがあると思うのですよ。それは、

誰かのために裏方で支える人

すごい技術や資格を有していたり、影響力が大きい存在であっても、それを自分(自社)の利益のためだけに使うのではなく、お客や世の中の人、誰かのために使う人。世の中の幸せのためにそこへ導くことができる人。

これぞ「職人!」と思う。

頑固一徹

私の中で(この人は職人だなぁ)と思っている人が何人かいらっしゃって、思い返すと、みなさんそういう信念みたいなのを、ビシッと軸に持っておられる。

昔気質の職人と現代の職人。共通しているのは、

自分の信念に対して、そしてお客さんに対して「頑固」なこと

時代を超えてもここは変わらない気がする。

目指せ!「職人」

かくいう私も、WEBサイトの構築やデザイン、広報コンサルなど日々仕事をさせてもらっていて、末席ではあるけれども職人を目指してやっています。

常に心に気にかけているのは、自分の手掛けた仕事が誰かのためになっているか、ということ。発注してくださったクライアントもそうだけど、私は特に、その先のエンドユーザーのためになっているか、を気にします。

最近ある業界の新サービスの話を聞く機会がありました。合理的なサービスだな、という感想を持った反面(それって場合によっちゃあエンドユーザーにとって不利益になるじゃん)という内容だった。疑問をぶつけたところ、その企業もそこらへんは理解していて、でも利益を優先して目をつぶる、という回答。

そのとき思ったのは(あ~こういうサービスには手を貸せないかな)

そりゃ仕事を受ければお金が儲かるからさ、構築部分だけチャチャッと請け負えばいいんだけど。なんかヤなんだよねぇ。「これオレが作ったんだぜ」と胸を張って言えないというか。

だから自分も軸をしっかりと持って、誰かの裏方で支えられるような仕事を、今後もがんばってやっていこうと思います!

「大事にしてもらいなよ」

余談ですが「職人」と聞いてすぐ頭に浮かんだのは府中家具のおじいさんでしたw

府中家具CM
このイラストは弊工房オリジナルグッズ「広島カルタ」に出てくるおじいさんだよ

↓このCMね。みんな覚えているかなぁ。

なつかしい!

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