「自社サイトのブログをなかなか更新(発信)できないんです。でも集客したいんです!」
井元お悩み相談室には日々悩めるWEB担当者さんから相談を承ります。中小零細企業ではWEB担当を社長が兼ねてらっしゃることが多いので、ほとんど社長のお悩みです。
今回はこのお悩みの解決方法を考えてみようと思います。
昨今では、ブログだけでなくSNS、YouTubeなど企業広報ツールは多岐にわたります。ここでは例としてわかりやすく「ブログ」で説明していきますので、御社のそれぞれの広報ツールに置き換えてお読みくださいね。
時間がない
よく「忙しすぎて書く時間がない」と言われます。「もう!毎日忙しくて忙しくて!」
大変うらやましい限りです……。私は仕事のブログだけでなく趣味の写真ブログまで更新するほどヒm……余裕があります。
残念ですが、こればかりは井元お悩み相談室でも解決できません。さすがの井元も一日を25時間にはできません。でも、逆に言えば、時間があれば書くことができると思いますので、なんとか捻出することができれば解決ですね。
以前ある社長に「仕事が忙しいなら、土日に書けばいいじゃないっスか~」とアドバイスをしたら「休みの日くらいダラダラしたい!」と断られたことを思い出しました。そうですね、休養は大事です。
なにを伝えればいいのかわからない……
さて、私が一番心配なのは「なにを伝えればいいのかわからない……」というご相談。
「自分のお客さんに伝えたいことってあるじゃないですか。ほら!」と促しても「う~ん、いったいなにを伝えれば……?」
OMG!
ないんですか……。
驚くかもしれませんが、けっこういらっしゃいます。
それを聞いた若かりし頃の私は(自社の商品やサービスについてユーザーに伝えられないっていったいどういうことなんだ?)と、当時とても戸惑っていましたが、いろいろ考えてみて、こういう例えならわかるんじゃないか、と確立してきましたので書いてみます。
恋愛と企業広報って似ている!?
私思いますに、企業の広報って「恋愛」と似ているのでは、と思うのですよ。
そう色恋です。中年の私はあのキラキラしたときめく感覚をすでに忘れてしまっていますが、おそらく私にもあったであろう昔のモテ期を思い出して書いています。
冒頭のお悩みを再度見てみましょう。
「ブログをなかなか更新できないんです。でも集客したいんです!」
恋愛モードに変換してみます!
↓
「あの子になかなか話しかけられないんです。でも交際したいんです!」
恋愛モードで解決してみよう
企業広報はいったん置いておいて、恋愛モードのほうを解決してみましょう。
「あの子になかなか話しかけられないんです。でも交際したいんです!」
こういう相談を受けたら、みなさんならどう考えますか?いきなり「付き合ってください!」だと「え?なにキモっ」ですぐ終わってしまいます。だからまずは、順序を追ってお近づきになることを提案すると思うんです。確か20代に読んだメンズノンノにもそう書いてあったと記憶しています。そこには、話しかけるにはまずはトレンドをつかめ、ともありましたが(それがわからないから苦労しているんだってば……)とそっと雑誌を閉じたのを思い出しました。
でも、一方的に自分の話ばかりじゃうまくいきそうもないから、あの子の興味があることなどをリサーチして、その話題を振れば話ができるかもしれません。もしあの子が映画好きなら、自分も観て話を振ってみるとか、動物が好きでお互いペットを飼っているならワンちゃんニャンコの話題とか。それならできそうです。
そうこうしていると、こう思うようになります。
あの子の気持ちになって考えてみる
自然とあの子の気持ちを考えるようになると思うんです。こういう話なら楽しんでくれるかな?盛り上がるかな?
次にこう思うようになります。
あの子のためになにかしてあげたくなる
公開を楽しみにしている映画があれば一緒に行くチケットをとってあげる、人気のペットフードやグッズを「これいいよ!」と教えてあげる、とか、好きになると、その人のためになにかしてあげたくなるのが恋愛です。だんだんとそういう気持ちになります。
そして最後に、
自分のことを知ってもらう
お話ができるようになったら、今度は自分のことをあの子に知ってもらいたくなります。自分のストロングポイントをかき集めて、当時一生懸命考えてプッシュしたものです。そして、そこからだんだんと近しくなっていくと「付き合ってください!」につながると思うんです。
企業モードに再変換しよう
恋愛モードで解決してきましたが、ここで再度企業モードに戻してみましょう!
変換するポイントは2つ。
あの子 → お客様
自分 → 自社
です。
【恋】「あの子」の気持ちになって考えてみる
【企】「お客様」の気持ちになって考えてみる
【恋】「あの子」のためになにかしてあげたくなる
【企】「お客様」のためになにかしてあげたくなる
【恋】「自分」のことを知ってもらう
【企】「自社」のことを知ってもらう
どうですか?見えてきましたか?恋愛と企業広報って似ていませんか?
あの子と交際したいのなら、上記のように行動するしかありません。指をくわえて見ているだけではいずれ誰かの人になってしまうでしょう。
お客様に購入(受注)してもらいたいのなら、お客様の気持ちになって、なにかしてあげたくなって、自社のことを知ってもらえるよう、行動するしかありません。
これは確率の問題でもあります。なにもしなければゼロ。
お客様を想う気持ちがあるか
あの子に話しかけるには、まず、あの子の気持ちになって考えてみる、が大事でした。すなわち、相手を想う気持ち、です。
これはお客様に対しても同じです、まず、お客様を想う気持ちがあるでしょうか?
「いったいなにを伝えれば……?」
という人は圧倒的にココが足らない人が多いように感じます。本来ならはじめに
「お客様」の気持ちになって考えてみる
がこないといけないところを「自社のことを知ってもらう」が先にきてしまっているのかもしれません。だから、いったいなにを伝えればいいのか、がわからない。冒頭の「自社サイトのブログをなかなか更新(発信)できない」につながります。
ブログやSNSはあくまで手段です。まず、お客様を想う気持ち、ここから入るといいのではと思います。
「メリット」と「お得」をアピール
恋愛と企業広報は似ている、と書いてきましたが、実はひとつだけちがう箇所があります。
「自社」のことを知ってもらう。
ココです。
恋愛の場合は自分の人となりを知ってもらうことが主ですが、企業広報の場合では、ここに「メリット」「お得」というお客様の欲が入ります。
御社の商品・サービスはお客様にとってどんなメリットがありますか?どれだけお得ですか?
恋愛の場合は、お得感ばかりを押しつけたらあの子はひいてしまいますが、企業広報ではそんな遠慮は無用!お客様にとって御社を選ぶ「メリット」「お得」はめちゃくちゃ大事です。いやそこありきと言っても過言ではないかもしれません。
目いっぱいアピりましょう!
まとめ
「自社サイトのブログをなかなか更新(発信)できないんです。でも集客したいんです!」
「でも、なにを伝えればいいのかわからない……」
とお悩みのみなさん!
もっと恋をしよう!
↑ちがう!間違えましたw
↓これですw
「お客様」の気持ちになって考えてみる
「お客様」のためになにかしてあげたくなる
「自社」のことを知ってもらう
まずはこの3つを考えて広報してみましょう!
おまけ
最後に、井元がブログを書く場合のちょっとしたコツを教えます。私は、あるひとりのお客を想って書くことが多いです。弊工房のお客は社長が多いので、言ってみればある〇〇社長へのラブレターです。
記事を読んでくれた人全員には刺さらないだろうけど、〇〇社長と、少なくとも〇〇社長と同じ環境にいる人には刺さります。参考にしてみてくださいね。