最近、PHPに関する問い合わせが増えてきました。「サーバー会社よりPHPのバージョンアップを推奨するメールが届いたんだけど、これってやったほうがいいの?」という内容です。
PHP5系のサポートが終了してだいぶ経ち、そろそろ「7」に絞るべ、とどこのサーバー会社もユーザーに速やかに移行するよう促していますね。
私の回答はもちろん「はい、やったほうがいいですよ」なんですけど、だいたい電話の向こうでは「はぁ~やっぱりやらないといけないのですか……」となぜかガックリ。
(よくわからんけど、なんかめんどくさそう~)
ちょっとお客さん、受話器越しに心の声が漏れていますよ。みなさん一様に同じようなリアクションでいつも心の中で笑ってしまいます。
ここ数か月問い合わせを受けてわかったのは、みなさんPHPのことをよくわかっていないのはまあいいとして、なぜやらないといけないのか、やらないとどうなるのか、をいまいち理解しないまま井元に発注をくださっているように思います。
ひととおり説明をするのだけれど「うん。よくわからないけど井元さんが言うならまあ頼みます」的なおまかせ感がぬぐえないので、今日はちゃんとまとめてみたいと思います。
わかっていただけていないのは、きっと私の説明が下手なのね……。次回からこの記事を見てもらおう、うん。
余談ですが、あるWEB担当者さんから「うちは複数のWEBサイトを運用していまして。そのうちのある制作会社Aの対応があまりにクソで。このサイトも井元さんやってもらえませんか?」と小声で依頼をもらったことがありました。
おい!クソ制作会社!
おかげさまでうちへ注文をいただけました、ありがとう♪
お客様向けまとめ
以下の3つについて書きますよ。
- PHPってなに?
- バージョンアップはなぜやるの?やらないとどうなるの?
- なにからすればいいの?
WEB担初心者のみなさん向けに、ここでは超かみ砕いて書きます。専門用語は一切なし。そのためベテラン担の方には物足らない内容ですので、あしからず。
PHPってなに?
PHPとはオープンソースのプログラム言語で、サイトを動かす機能です。
あなたが管理している会社のサイトはなにで構築されていますか?
WordPess?baserCMS?XOOPS?Drupal?
上記のようなCMS(コンテンツ管理システム)だったらもれなく使われています。
よくわからない人は、更新するときログインをして作業をするようなタイプかどうか、確認してみてください。もしそうならおそらくなにかしらのCMSと思います。
「いや、そもそもうちのサイトにはログイン機能はねーわ。だって編集できないも~ん」という人がいたら、たぶん御社のサイトにPHPは使われていないです。このまま私のブログから離脱してもらっても大丈夫だも~ん。
バージョンアップはなぜやるの?やらないとどうなるの?
PHPはプログラム言語なので、バグやセキュリティリスクが見つかることがあります。そのたびに修正対応されてより安全版になっていきます。
それぞれのバージョンにはサポート期限があり、「5」→「7」→「8」とリリースされていくのに伴い、旧バージョンはサポートが終わりバグ修正がされなくなります。つまりリスクがそのまま。だから、バージョンアップをしよーぜ、ということです。セキュリティに穴が開いたままなのを使用し続けるのはこわいでしょ?
Windowsを例にするとわかりやすいです。いまだにWindows XPとかVistaを使っている人がいたら、いろんな意味で(おぉ!)となってヤバいでしょう?
期限が切れてたら乗っ取られるぅ~!急がねば!、と急にあたふたされる人がおられますが、ご心配なく。サポート期限が切れたからといってただちに何か問題が発生する、というわけではありません、大丈夫です。
でもそのままだと良くないので、速やかに新しいバージョンに移行しよーぜ、という話です。
あともうひとつ、メリットとしてWEBサイトの表示速度が速くなりますよ。
なにからすればいいの?
一番みなさんが心配されるのはココですね。じゃあ契約しているレンタルサーバーや自社サイトについて、いったいなにから手をつければいいのか。
PHPのバージョンを「7」もしくは「8」に上げる場合の手順です。
1、御社サイトのCMSが対応できているか確認しましょう
まず、御社サイトのCMS(WordPessやbaserCMS、XOOPSなど)が「7」もしくは「8」に対応しているか、確認しましょう。
まちがっても先にレンタルサーバーのPHPを変更しないように!CMSに不具合が出たり、最悪、URLにアクセスしたら真っ白になってて、もれなくあなたも真っ白な灰になります。血の気がサァァーー……。
事前にPHP7もしくは8の環境を整えたうえで、ちゃんと動くか検証する必要があります。もし社内でできればいいけど、専門的な作業なので、ここは制作会社にやってもらったほうがいいですね。
2、レンタルサーバーのPHPを変更しましょう
CMS側の事前確認と対応作業が無事終わったら、レンタルサーバーのPHP設定を変更しましょう。コントロールパネルで変更!
ブラウザでサイトにアクセスして問題なければ、OK。
お疲れさまでした~!作業完了おめでとうございま~す。
安全意識の高まりと信頼できる管理会社を見つけよう
思い返せば、これまでは「PHPのバージョンってなに?どうすればいいの?」なんて困って問い合わせをしてくるお客さんはおられませんでした。
きっと、みなさんセキュリティ意識が高まってきたせいですね。CMSが主流を占めるようになった昨今、PHPをはじめサーバー・サイト側のセキュリティ対策は、今後も必須になってくるので、大変よいことです!
でも社内でできなければ外部に依頼するようになるので、今後はこのあたりも含めた運用も視野に入れたらいいですね。問題に直面してから、いったいどこへ依頼すれば?とあたふたするようだと困りますので、これからは、継続的につき合える制作・管理会社を見つけるべし!
以上、PHPのバージョンアップまとめ、でした。中小零細企業のWEB担当者さん、がんばりましょ~。もし必要であれば井元がお手伝いしますよ。
令和5年度「小規模事業者持続化補助金」の受付をやっていますね。
- 機械装置等費
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