サッカーの衰えと現状分析

井元大輔 仕事の話

ワタクシ、小学校でサッカーを始めて何と四十路目前の現在もいまだに草サッカーや草フットサルにいそいそと出掛けております。文字通り老体にムチ打って。

フルコートのサッカーチームはオーバー30枠のリーグに所属していて、私は年齢でゆうと真ん中ですかね。試合の度に年上の人誰かが担架で運ばれる文字通り選手生命ギリギリで臨んでいるチームです。

フットサルチームは逆に年下ばかり。同級生は私を含めて3人いるのですが、チーム内、はたまた対戦相手の中でもぶっちぎりの老人三羽烏です。

この年齢になれば、頭は若い頃のイメージのままなのに肉体は既に付いてきてないものだから、イメージにはほど遠いプレーとなるわけです。

30代

まず30代前半の頃。だんだんとイメージとずれが出てきて、(経験から)勝てる相手に負けてしまう、取れるボールが取れない、等々。
これまでは出来ていたにも関わらずうまくいかないわけだから、自分の中でイライラしてしまい、試合が終わると「何で出来んのんや!」となったものです。

そして30代後半。でもそんな事ばかりを言っても始まりません。肉体はあざ笑うかのようにどんどん衰えます、どんどんうまくいきません。
さあ、それならどうするか・・・。今度は頭を使うようになります。

どうカバーするか

これまでは反射神経とそれに付いてくる運動能力があったので、即座の対応で何とかなるものです。
それが付いてこなくなっている事から「予測の動き」を考えるようになりました。

例えばディフェンスの時なら、事前に周りを良く見て、この相手選手がフリーだから恐らく次はここへボールが来るだろう、試合中にパスの出し手のクセを読んでここへ通してくるだろう、等予測をして相手のアクションと同時に動き出す準備をするのです。
経験値だけは高いですから若い選手より一歩先を速く予測して、肉体の衰えをカバーするわけです。

ちなみにスピードが速い選手への対応。同級生が名言を残しました。
「技術の巧い相手はどうにかなるけど足の速い相手はどうにもならない」
そうです、これは残念ながらあきらめます(笑)

という風に、今の自分の現状を自己分析して「衰えた能力」をピックアップ「どうカバーするか」を整理するわけです。
という事は”自分が衰えているのを一旦認めなければならない”。それこそ冷静に。

正直これはしんどいんです(苦笑)だって言い換えれば”負け”を認めなければならないから。サッカーをやっている人間は日常事には何らこだわらなくてもいざサッカーの事になったら負けず嫌いです。なのにそれを自分で認めないといけない・・・ね、しんどいでしょ?

でもこれをしないと次のステップ「どうカバーするか」にいけない。
広義な意味で「負けない為に衰え(負け)を認める」のです。

現状分析をするクセ

さて、ずっとサッカーの話を書いてきましたが、実は私はこの経験が仕事にとても活かされています。

事業をしているといい時がずっと続くわけではなく、ひょんな事から数字が落ちたり、WEBサイトであればアクセス数や問い合わせが減ったりする事もあります。
その時どう思うか。

「あれ、おかしいなぁ。ずっと変えてないのになぁ」「この営業手法でずっとやってきたのにどうしてだろう」

過去に成功体験があるとなかなか現状の”負け”を認める事が出来ません。
背景に「これまでこのやり方で上手くやってきたから」が色濃く残っているからです。

でも私にはサッカーの経験がありました。
今の自社の現状を自己分析して「衰えた能力」をピックアップして「どうカバーするか」を整理するわけです。
この「現状分析をするクセ」自分でもいいクセがついたなと思います。

もちろんお客様からのご相談でも活かされます。数字の良くないWEBサイトの改善依頼では、リニューアルによる現状打破を期待されます。その際には得意のこのクセを発揮して思い切った提案を出来るのも弊工房の強みだと思っています。

今40代目前

話は戻って今40代目前のサッカー。
20代の選手相手では、どんなにカバーしてもさすがにもうどうにもならない・・・。
よって”楽しく”プレーする事にしています(笑)

そして老人三羽烏の合言葉。
「カズが辞めるまではがんばろう」

カズは我々世代のレジェンドです。

コメント

  1. 匿名 より:

    私も小学3年からサッカーをやっていますが、
    主様と現環境が似ているので共感してしまいました。
    「カズが辞めるまではがんばろう」これはすごくわかります。
    私は家族や友人にいつまでやる気?と聞かれると
    「カズが辞めるまで」と答えています。

  2. 井元工房 より:

    匿名さん、こんにちは。コメントありがとうございます。共感してくださってうれしいです。
    でも最近は、今でも活躍するカズを見て「あの人が引退する日がくるのだろうか」と思ってきました(^^;いつか来るその日までお互いがんばりましょう!

  3. 匿名 より:

    今39才であと半年で40歳になるものです。昨日大会があり、フォワードでフル出場したのですが、一点も取れずに負け、非常に悔しい思いをしました。一年後にリベンジしたいですが、体の衰えは急激で、努力しても今年以上のパフォーマンスを望むのは難しいのではと考えて、ちょっと凹んでいます。どのような気持ちで一年間頑張ればよいでしょうか。何かアドバイスがあればよろしくお願いします。

  4. 井元工房 より:

    試合残念でしたね・・・文面から悔しさが伝わってきました。
    僕ら老人三羽烏でいつも言い合っていることは
    「技術は衰えない」
    です。もうスピードと体力を上げるのは厳しいけどパスやシュートといった技術に衰えはないからここをがんばる。だから週一でもフットサルやサッカーに行って1年間ボールを触るようにしています。急にやってもうまくいかないですしね。年齢的にも好きなサッカーあと何回できるかわからないですから”楽しくプレー”しようと。
    あんまりアドバイスになっていなくてすみません(^-^;でも来年がんばってくださいね!

  5. 匿名 より:

    アドバイスありがとうございます。今の技術を最低限生かせるだけの体力を維持していこうと思います。この歳になると、一回一回のサッカーが本当に貴重に感じます。とにかくできることを継続して、来年を迎えようと思います!カズに比べたらまだまだ若いですもんね。

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